SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine×SmartHR 人材・組織活性化フォーラム

2024年12月6日(金)13:00~15:30

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

シスコCCENT合格をゼロから目指す人のためのネットワーク超入門 | 第11回

Cisco機器の設定と確認の手順~CLIでコマンドを使えるようになる

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

CLIコマンドの種類

CLIでCisco機器の設定や確認を行うためのコマンドは、大きく次の2種類に分かれます。

  • 設定コマンド
  • 確認コマンド

設定コマンドは、Cisco機器のIPアドレスやホスト名などの設定を行うためのコマンドです。入力した設定コマンドは、running-configというファイル(後述)に記録されていきます。

確認コマンドは、Cisco機器の動作や状態を確認するためのコマンドです[2]。通信できるかどうかを確認するときに使用するpingコマンドやtracerouteコマンド、Cisco機器の状態を確認するshowコマンドなどがあります。また、debugコマンドではCisco機器の動作をリアルタイムで確認できます。

ずいぶんと当たり前のことですが、あらゆるコマンドがこの2種類に分類できることは重要なポイントです。

Cisco機器の設定ファイル

CLIで入力した設定コマンドは、設定ファイルというテキストファイルに書き込まれていきます。設定ファイルの内容は、いわばCisco機器に対して行った設定の記録です。

Cisco機器の設定ファイルには次の2つがあります。

  • running-config
  • startup-config

running-configは現在稼働中の設定ファイルです。入力した設定コマンドはrunning-configのファイルに反映され、Cisco機器はrunning-configに従って動作しています。また、running-configはメモリ(DRAM)上に保存されています。DRAMの内容は電源を切ると消去されますから、running-configも電源を切った瞬間に消えてしまいます。

running-configの内容は、show running-configコマンドで表示できます。次の出力例はrunning-configの一部です。

running-configの例
version 12.4
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log datetime msec
no service password-encryption
!
hostname R1
!
~省略~
!
interface Ethernet0/0
 ip address 192.168.12.1 255.255.255.0
!
interface Ethernet0/1
 ip address 192.168.21.1 255.255.255.0
 !
ip route 10.3.0.0 255.255.0.0 192.168.21.2
ip route 10.3.3.0 255.255.255.0 192.168.12.2
!
~省略~

running-configの内容には、管理者が明示的に設定した設定コマンドもあれば、デフォルトで入っている設定コマンドもありますが[3]、「1行1行が設定コマンドである」ことを押さえてください[4]

一方、startup-configは、Cisco機器の起動時の設定ファイルです。電源を切っても内容が消えないNVRAM上に保存されています。Cisco機器は起動時に、NVRAMのstartup-configファイルをDRAMのrunning-configにコピーし、それを実行します。そのため、起動したときにはstartup-configに記録された設定で動作していることになります。

後述しますが、Cisco機器の「設定を保存する」とは、「running-configをstartup-configにコピーする」ことです。running-configをstartup-configにコピーすることで、コマンド入力によりCisco機器に行った設定が、再起動したときにも反映されます。

図2:running-configとstartup-config
図2:running-configとstartup-config 画像クリックで拡大

なお、startup-configの内容は、show startup-configコマンドで表示できます。

[2]: Ciscoのマニュアルなどでは、確認コマンドのことを「EXECコマンド(実行コマンド)」と呼んでいます。個人的に、確認コマンドのほうが分かりやすいと考えていますので、本稿では確認コマンドとしています。

[3]: デフォルトで入っている設定コマンドの中には、show running-configコマンドで表示されないものもあります。

[4]: 「!」はコメント行で、設定コマンドとして認識されません。デフォルトでは設定ファイルを見やすくするため、適当な間隔で「!」の行が追加されています。明示的に「!」を付けてコメントを記入することも可能です。

次のページ
Cisco機器の設定の流れ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
シスコCCENT合格をゼロから目指す人のためのネットワーク超入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

Gene(ジーン)

2000年よりメールマガジン、Webサイト「ネットワークのおべんきょしませんか?」を開設。「ネットワーク技術をわかりやすく解説する」ことを目標に日々更新を続ける。2003年にCCIE Routing and Switchingを取得。2003年8月に独立し、ネットワーク技術に関するフリーのインストラ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/475 2017/05/24 08:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2024年12月6日(金)13:00~15:30

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング