PitPaは、人事施策の一貫として、8月時点で契約を結んでいる正社員および業務委託の全従業員に対し、社内での職歴と実績を記載した「キャリア証明書」を発行した。
この証明書は、第三者証明の職歴データをVC[1]の技術を活用して社外に見える化したもので、副業や転職をはじめとしたキャリアアップの機会を創出し、個人のキャリア形成をサポートするためのもの。所属企業名のほか、業務内容や企業からの定性評価などが記載されている。今後も、期末の振り返りや適切なタイミングで、職歴データを個人に付与していく予定だという。
注
[1]: Verifiable Credentialsの略。国際技術標準化団体のW3Cが提唱する標準規格で、発行者に問い合わせることなく情報の真正性を検証できる技術のこと。
キャリア証明書の特徴とポイント、記載内容は次のとおり。
- 特徴とポイント
-
- 上司や同僚など、一緒に働いていた従業員が認めた職歴や実績のみを記載した「第三者証明」の職務経歴書となる
- 職歴データは個人のWeb3ウォレットまたはメールアドレス(個人用)に紐づくため、副業時や転職後も同一のアカウントを利用でき、個人は生涯にわたってキャリア情報をためられる
- VCを活用しているため、発行元に問い合わせることなく、第三者がいつでも情報の真正性を検証できる
- 証明書内容の公開/非公開の設定も可能なため、個人のプライバシーを保護できる
- 求人プラットフォームやポートフォリオ、SNSなどへの紐づけにより、副業や転職などの機会創出につなげられる
- 記載内容
- 所属企業名、雇用形態、所属期間、業務内容(概要と詳細)、役割とチーム規模、使用言語(スキル)、企業からの「Thanks Comment」(推薦コメントや定性評価)、受賞歴など
【関連記事】
・自律性に基づいたキャリア開発を支援するタレントマーケットプレイス「muuv」を提供開始—ジースヌーズ
・グループ会社からスカウトがきて異動できる「キャリアスカウト制度」を開始 10月から—パーソルHD
・不妊治療を理由に3ヵ月の休職や12日分の特別休暇を付与する制度を新設—ネオキャリア