キリンホールディングスは、キリングループ多様性推進プラン(“KIRIN Diversity, Equity and Inclusion Plan”)の一環として、11月1日より「生理休暇」の適用範囲および取得事由を拡大すると発表した。
これにより、生理休暇を積み立て休暇[1]の取得事由に追加するほか、これまで生理日に限定していた適用範囲を月経前症候群(PMS)など生理に関する体調不良にも拡大する。さらに、生理休暇という直接的な表現の名称が制度利用時の心理的な障壁となっていることから、女性を表すFemaleのFを用いた「エフ休暇」へ変更した。
注
[1]: 失効した年次有給休暇を上限日数まで積み立てて、一定の利用条件のもと取得できる休暇制度の一環。
キリングループは、2019年に策定した長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(KV2027)」において「世界のCSV[2]先進企業になる」ことを標榜。その中で「イノベーションを実現する組織能力」の1つとして「多様な人財と挑戦する風土」を掲げている。今回の制度変更は「多様な人財の活躍を阻む障壁を解消する」というEquity(公平)の観点から実施するものだという。
注
[2]: Creating Shared Value。社会と共有できる価値の創造。
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