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HRzineニュース

会社から「リスキリングの期待」を受け取った従業員のほうが学ぶ割合が高い—リクルートMS調べ

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 リクルートマネジメントソリューションズは、「企業における『リスキリング』『学び直し』の推進に関する実態調査【個人調査編】」を実施した。

新しいスキルの習得が必要と回答した人は約6~7割

 新しい知識・スキル習得の必要性について聞いたところ、「必要である」(「大いに必要である」「やや必要である」)と回答した人は、「A.現在携わっている仕事に直結する知識やスキル」は69.0%、「D.別の仕事や働き方へのキャリアチェンジにつながる知識やスキル」は58.9%となった。いずれも、6~7割程度が必要と認識しており、「全く必要ない」と回答した人はどの知識・スキルでも1割前後であった。

 過去1年の習得機会は、「A.現在携わっている仕事に直結する知識やスキル」が83.7%と最も高く、「全くなかった」と回答した人は16.3%となった。

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学んだ理由は「必要性から」が7~8割で最多

 過去1年の仕事に関する新しい知識・スキルの習得において、いずれかに「大いにあった」「少しあった」と回答した人に学んだ理由を聞いたところ、「とてもあてはまる」「少しあてはまる」の選択率が高かったのは、「1.業務上で必要だったから」(78.0%)、「2.将来、いろいろなことに役立つから」(74.3%)、「3.将来の仕事に役立つから」(72.5%)、「4.自分のキャリア形成につながるから」(70.5%)といった回答であった。

 「7.その内容が知りたいから」(72.0%)、「8.新しいことを学ぶのが楽しいから」(64.2%)のように、興味や楽しさから学んだ人は6~7割程度であった。

 また、「11.学んでおかないと不安だから」(63.6%)などの不安や、「14.学ぶことに使える時間ができたから」「15.偶然、学ぶ機会が得られたから」(いずれも55.5%)などの環境変化や機会提供が学ぶきっかけとなった人は半数を超える。

 一方で、「17.学ばないとまわりの人がうるさいから」(39.9%)などの周囲からのプレッシャーが学びにつながったとする回答は4割未満であった。

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 さらに、過去1年の仕事に関する新しい知識・スキルの習得において、いずれかに「大いにあった」「少しあった」と回答した「学びあり群」と、「大いにあった」「少しあった」が1つもなかった「学びなし群」に分け、自社の知識・スキル習得支援の制度や仕組みとして導入されているもの、役立っているものの選択率を確認した。

 選択肢として挙げたすべての制度や仕組みにおいて、導入割合、自身の成長や学びの役に立っている割合は、「学びあり群」が「学びなし群」を統計的に有意に上回った。

 2群間の得点差が大きかったのは、導入割合、役に立っている割合ともに「1.教育訓練プログラムの提供」、「4.費用面での支援」であった。

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「学びあり群」はキャリア相談などの導入割合が高い

 社内キャリアや働き方における個人の選択を重視する「個人選択型HRM」の導入割合を、「学びあり群」と「学びなし群」に分けて確認した。

 選択肢のうち、9つの施策において、導入割合、自身の成長や学びの役に立っている割合は、「学びあり群」が「学びなし群」を統計的に有意に上回った。

 2群間の得点差が大きかったのは、「12.面談などで上司にキャリアについて相談できる制度」、「2.テレワークなど、働く場所を柔軟に選べる制度」、「13.希望する研修や講習を受講できる制度」、「7.社内公募など、他部署へ手挙げで異動を希望する制度」であった。

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会社からの期待を感じている人は73.1%も具体的なメッセージは半数以下

 会社からの新しい知識・スキル習得を期待するメッセージの発信について、会社からの期待を感じている人は、73.1%。具体的なメッセージの発信を受け取っている人は、は41.8%であった。

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 会社から発信されているメッセージの内容としては、「2.会社が今後起こりうる変化に備えるために必要なこと」(51.0%)、「3.自社が新しい事業や市場を創造するために必要なこと」(42.8%)の選択率が高い。次いで、「4.自社のデジタル・トランスフォーメーションのために必要なこと」(37.6%)、「1.既存事業を維持するために避けられないこと」(30.9%)、「8.個人のキャリアの可能性を広げる手段となるもの」(27.8%)が続く。

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 会社からの新しい知識・スキル習得を期待するメッセージの回答別に、過去1年の仕事に関する新しい知識・スキル習得の傾向を確認したところ、会社からの期待メッセージを受け取っているほうがいずれの知識・スキルでも学んでいることが分かった。

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 なお、同調査の概要は次のとおり。

  • 調査対象:従業員規模300名以上の企業で働いている正社員のうち、入社して1年以上が経過している、20~59歳の一般社員・管理職
  • 調査方法:インターネット調査(調査は株式会社クロス・マーケティングに委託)
  • 調査期間:2023年9月8日~10日
  • 有効回答数:552名

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労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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