アクサスは、リスキリングとしてITスキルを学んだ経験のある30歳以上の社会人1008名を対象に「ITスキル×リスキリングに関する調査」を実施した。
リスキリングの目的は「現職で活躍の幅を広げるため」が7割
「どのような目的でリスキリングを始めましたか?」と聞いたところ、「現職で活躍の幅を広げるため」(70.0%)が最多となり、現職で仕事の幅や裁量を増やしたいと考えてリスキリングを始めた人が多いことが分かった。
また、「リスキリングを始めたのはいつですか?」という質問には、ライフイベントを迎えるタイミングとなる「30歳~40歳未満」(41.8%)が最多となった。
リスキリングで何を実現したいことを聞くと、「スキルアップ」(66.6%)が最多となった。
リスキリングにかけている時間は月20時間未満が8割以上
「リスキリングにかけている(かけていた)時間を教えてください」と聞いたところ、「月10時間未満」(48.5%)が最多。次いで、「月10~20時間未満」(35.9%)と続く。
役に立ったスキルは「PCの基本操作」など
「どのようなITスキルを学んでいますか(学びましたか)?」と聞いたところ、「PCの基本操作」(40.8%)、「基礎的なIT知識」(39.0%)が上位となった。スキルや知識を身に付け、業務の効率化を高めたいと考える方が多いようだと同社は述べている。
また、「リスキリングをして役に立ったITスキルを教えてください」という質問にも、「PCの基本操作」(37.2%)と「基礎的なIT知識」(32.5%)が上位となっている。
約25%がリスキリングで実現したいことが叶っていない
「リスキリングで実現したいことは叶いましたか?」と質問したところ、「どちらとも言えない」(35.9%)、「叶っていない」(24.5%)と回答した人が合計で約6割となった。半数以上がリスキリングで実現したいことを叶えられていないことが分かる。
さらに、「そのような回答に至った理由を教えてください(複数回答可)」という質問には、「学習時間が足りなかった」(30.7%)が最多。次いで、「自己学習には限界があった」(29.6%)が続き、学習時間と学習方法に課題を感じている人が多いことが分かった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年1月12日~13日
- 調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
- 調査人数:1008人
- 調査対象:調査回答時にリスキリングとしてITスキルを学んだ経験のある30歳以上の社会人であると回答したモニター
- 調査元:アクサス
- モニター提供元:ゼネラルリサーチ
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