Cisco Certified Internetwork Expert Service Provider(以下、CCIE Service Provider)認定は、エキスパートレベルのサービスプロバイダー(サブスクリプションやWebサービスを提供する事業者)エンジニアとして知識とスキルを認定する資格。サービスプロバイダーのインフラストラクチャ構築に携わるエンジニアを対象としている。
今回の改訂におけるドメインレベルの変更点は次のとおり。
CCIE Service Provider v4.0 | CCIE Service Provider v4.1 |
---|---|
|
|
また、ドメインの重み付けは次のように変更されている。
CCIE Service Provider v4.0 | CCIE Service Provider v4.1 | ||||
---|---|---|---|---|---|
ドメイン | 筆記(%) | ラボ(%) | ドメイン | 筆記(%) | ラボ(%) |
サービスプロバイダーアーキテクチャおよび進化 | 10 | 該当なし | コアルーティング | 25 | 30 |
コアルーティング | 20 | 27 | サービスプロバイダーのアーキテクチャおよびサービス | 21 | 22 |
サービスプロバイダーベースのサービス | 20 | 26 | アクセスおよびアグリゲーション | 18 | 21 |
アクセスおよびアグリゲーション | 15 | 17 | ハイアベイラビリティおよび高速コンバージェンス | 14 | 15 |
ハイ アベイラビリティおよび高速コンバージェンス | 10 | 13 | サービス プロバイダーのセキュリティ、運用、および管理 | 12 | 12 |
サービスプロバイダーのセキュリティ、運用、および管理 | 15 | 17 | 進化するテクノロジー | 10 | 該当なし |
進化するテクノロジー | 10 | 該当なし | − | − | − |
これらの変更により、v4.0とv4.1との間で行われた全体的(技術的)な変更は10%程度になる。ただし、筆記試験の番号やラボ試験の形式に変更はない。
なお、今回の改訂はシスコシステムズは、カリキュラムに新たに導入したアジャイルなモジュール型アプローチに沿った改訂モデルだとしている。この改訂モデルは、試験の変更をより頻繁かつ小規模に行うことで、対象となる製品や進化するテクノロジーを迅速に導入し、展開できるようになることを目指して導入された。
改訂モデルのバージョン番号がどのように使用されるかを以下の図に示す。なお、試験を変更する前に受験者に十分な通知期間を提供するため、ブループリント(ドメインレベルの変更など)の改訂ごとに、受験者への通知(各マイナーなバージョン改訂は4か月前に通知、メジャーな改訂は6か月前に通知)が行われる。
シスコシステムズによると、CCIE Service Provider認定の今回の改訂は、新しいアジャイルなモジュール型アプローチの実装と評価を行うパイロットプロジェクトの役割も果たすという。今後、他の認定試験に関しても、通常の改訂サイクルがアジャイルなモジュラー型アプローチに変換されるという。