Works Human Intelligence(以下、WHI)は、大手企業の人事部と従業員を対象に、女性管理職比率向上に関する施策の実施状況や従業員の意識を調査した。
女性管理職比率の向上に取り組んでいる企業は8割以上
企業向け調査にて、女性管理職比率の向上に関する何らかの取り組みをしている企業は84.6%となった。
一方で、従業員向けの調査にて、自社で実施している施策のうち最も効果を実感しているものを聞いたところ、「効果を感じているものはない」(42.9%)が最多であった。
また、企業向け調査でも、自社で実施している施策のうち最も効果を実感しているものを聞いたところ、最多は「効果を感じているものはない」(22.5%)であった。
管理職になりたくない人は男女ともに8割以上
従業員向けの調査にて、「管理職になりたいと思わない」と回答した女性従業員は85.3%、男性従業員では80.3%であった。性別に関係なく、管理職を望まない従業員が8割を超えていることが分かる。
理由を聞いたところ、男女共通して「ワークライフバランスが悪化するから」「管理職になれるほどの能力がないから」「責任のある仕事をやりたいと思わないから」という順で回答が多かった。
また、「会社でどのような支援があれば、管理職になりたいか」と質問したところ、女性は「管理職の職務定義の明確化」「特になし」「仕事に対する評価」の順で回答が多かった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査名:女性管理職比率向上に関する施策実施状況の調査
- 期間:2023年12月11日~14日
- 調査機関:自社調べ
- 対象:従業員数500名以上の企業の人事部610名、従業員数500名以上の企業に勤務する会社員631名
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
- 有効回答数:従業員数500名以上の企業の人事部610名、従業員数500名以上の企業に勤務する会社員631名
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