ビズリーチは、同社が運営する人材活用システム「HRMOS(ハーモス)タレントマネジメント」にて、最適な人材配置を実現する「社内版ビズリーチ」を2024年8月上旬より提供開始することを発表した。
社内版ビズリーチは、社員のスキル・経験やポジション要件の可視化、社員のスキル・経験を踏まえたマッチングにより、最適な人材配置を実現する機能群。各機能の詳細は次のとおり。
- ポジション管理:最適な人材配置を実現するため、ポジション要件を一元管理・運用する。ポジションの登録を起点に、候補者を含む社員のアサイン、ポジションの充足状況のモニタリングが可能。部署などの組織だけでなく、職種や役職などの単位で運用や分析に対応している
- 社内レジュメ自動生成:生成AIを用いることで、社員の数年分にわたる成果や経験を数分で「社内レジュメ」として文章化する。HRMOSタレントマネジメントに登録されている入社前の経歴・入社後の異動歴、目標や実績などをもとに、社員のキャリアサマリや保有スキルがレジュメの形式で要約される
- 社内ポジション自動生成:「この社員のポジション要件を言語化したい」というニーズに対応した機能。たとえば、社員A氏を選択すると、A氏の経歴データや保有スキルから職務要件を作成することが可能となる。また、現在のポジション名・職種・スキルを入力することで、ポジション要件が自動で言語化され提案される
- タレント検索:生成AIを用いることで、「データ分析に強い人」「B氏みたいな人」のような自然な言葉から、特徴が近い社員を検索できる機能。条件に合致する社員を一覧化し、マッチ度とともに、マッチするスキルやポイントなどを社員別に表示する
- 社内公募:社内公募を行う際に、社員のみが閲覧可能な求人を作成できる機能。外部採用と同じフォーマットや手順で、社内向けの求人が作成でき、IP制限をかけることでセキュアな環境で管理できる
社内版ビズリーチによる異動・登用は、対象となった社員にとっても透明性が高く、スキル・経験を踏まえた配置がはかられるため、異動・登用によるモチベーションやエンゲージメントの低下を軽減するとともに、離職防止やパフォーマンスの向上が期待できるという。
同社は今後、社内版ビズリーチと転職サイト「ビズリーチ」を連携させることで、新たなポジションで人材が必要となった際に、社内外よりシームレスに人材登用ができるよう目指すとしている。
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