コーナーは、「リファラル転職におけるミスマッチ度実態調査」を実施した。
企業を紹介された際、懸念点を聞いたのは36%
企業を紹介された際に懸念点を聞いていたか質問したところ、「聞いていた」は35.7%、「聞いていない」は38.5%、「覚えていない」は25.8%という結果になった。このことから、リファラルする側が懸念点を十分に共有していないケースが多いことが分かる。
入社後の“ポジティブ”なミスマッチの割合
入社後のポジティブなミスマッチについて、転職経験者全般とリファラル転職者に絞って比較した場合、リファラル転職者のほうがポジティブなミスマッチを感じており、「かなりあった」「あった」と答えた割合は26.2%と、転職経験者全般の16%よりも高くなった。リファラルの場合、リファラルする側が企業の内情をよく知っているため期待値が調整されている可能性があり、入社後に実際の業務や環境が想像以上に良かったと感じるケースが多いという。
事前に懸念を共有していた場合のミスマッチの割合
事前に会社の懸念を聞いていた人で、「ミスマッチがなかった」と答えた割合は55.3%。一方、懸念を聞いていなかった人で「ミスマッチがなかった」と感じた割合は23.7%となった。この結果から、転職者に懸念点を事前に共有することで、転職後のミスマッチを減らせることが分かる。
ポジティブなミスマッチを感じた理由
入社後に感じたポジティブなミスマッチとして、「人間関係が良い」が36.0%と最も多く、次いで「給与・待遇・福利厚生が良かった」が33.7%、「思っていたよりも業務内容がおもしろい」が24.7%と続いた。リファラルだとなかなか表現できない項目が、ポジティブなミスマッチとして結果に表れている。
ネガティブなミスマッチだった理由
一方、入社後に感じたネガティブなミスマッチとして、「思っていたよりもキャリアアップの機会がない」が36.7%と最多となり、次いで「人間関係が良くない」が34.4%、 「聞いていた話と違った就業環境」が32.2%と続いた。ポジティブミスマッチと同様に、話だけでは伝わりづらい条件面以外の環境要因が項目として挙げられた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:20〜50代の正社員として働く人
- 有効回答数:事前調査:1万件/同調査:309件
- 調査期間:2024年7月25~26日
- 調査方法:Webアンケート調査
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