キャリタスは、25卒予定の大学4年生(理系のみ大学院修士課程2年生含む)を対象に、10月時点での就活状況について調査した。
10月1日時点の内定率は93.1%
25卒の10月1日時点での内定率は93.1%となった。10月の内定率が9割を超えるのは3年連続となり、同調査開始以降で最も高い数字となった。
就職先が決まっていない学生の今後の予定
10月1日時点で就職先が決まっていない学生の今後の予定は、「就職先が決まるまで就職活動を続ける」が57.1%となった。就職以外の進路を考えている学生も一定数存在し、理系では半数近くが「大学院に進学」と回答した。
就職決定企業の属性
就職決定業界は前年に引き続き、文理ともに「情報処理・ソフトウエア」が最も多い結果となった。
また、就職決定企業のインターンシップには、「参加した」が49.9%で、前年より5.5ポイント増加した。
内定後のフォローと内定者研修
内定期間中の研修や課題には、6割近くが賛成の意向を示した。研修や課題の望ましい形式は、「eラーニング」が54.8%で最も多い結果となった。
中小企業への選考応募状況
従業員300人未満の中小企業の面接試験を受けた学生は、全体の49.9%で、平均社数は2.5社であった。ともに前年より減少していることから、売り手市場を背景に中小離れが進んだ様子が見て取れる。
地元就職の状況
就職先が決まった地元外進学者のうち、Uターン就職は2割弱にとどまった。オンライン就活の浸透でUターン就活のハードルは下がったものの、情報収集や時間、費用面などで簡単にはいかないようだ。
就職活動の費用
就職活動でかかった費用について、リクルートスーツ代や交通費などを足し上げると、平均7万6888円となった。コロナ禍を機に大幅に減少した後、増加に転じていたが、前年より7000円あまり減少した。
なお、調査の概要は次のとおり。
調査概要
- 調査対象 : 2025年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
- 回答者数 : 1131人(文系男子308人、文系女子395人、理系男子277人、理系女子151人)
- 調査方法 : インターネット調査法
- 調査期間 : 2024年10月2~9日
- サンプリング : キャリタス就活 学生モニター2025
- 調査実施 :キャリタス/キャリタスリサーチ
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