ワンキャリアは、26卒の学生向けに就職活動に関する実態調査を実施した。
大学3年10月時点で約7割が志望業界・職種を絞り込む
2024年10月時点での志望業界・職種の選定状況を聞いたところ、「志望業界を2〜3つの業界に絞っている」が68.4%、「志望職種を2〜3つの業界に絞っている」が66.0%でそれぞれ最多となった。しかし、これ以降は志望業界や職種を広げないわけではなく、固まりだすのは早期選考時期である大学3年1月くらいからではないかと同社は述べる。
学生の約3割が「志望企業は未定」
志望企業については「まだ決められていない」が32.8%で最多となり、次いで「5〜7社の企業に絞っている」が23.0%、「2〜4社の企業に絞っている」が19.6%と続いた。
また、志望企業を決める予定時期は「本選考を受ける中で徐々に」が17.0%で最も多く、「冬インターンシップ参加後に決める」が16.7%、「早期選考を受ける中で徐々に」が16.0%と続き、選考やインターンシップを経ながら徐々に決めていく意向であると分かった。
志望企業を決めるうえで重視するものは「ワークライフバランス」
志望企業選びで最も重視することについて、「ワークライフバランスが確保できる」が14.1%で最多となった。2024年5〜6月に同じく26卒に実施した調査と比較すると「ワークライフバランスが確保できる」は約2ポイント下落した一方、「企業内の雰囲気がよい」が約2ポイント上昇。インターンシップやイベントなどを通じて、学生が働く場をより意識するようになったことが理由だと考えられるという。
ワークライフバランスが確保できるかを判断するために、どのような手段で調べるかは、「口コミサイトでの社員や元社員の投稿で実際の働き方に関する情報を調べる」と「インターンシップや会社説明会で人事や現場社員に質問して情報を得る」がともに26.5%で同率1位となった。オフライン・オンライン双方を駆使し、判断材料となる情報を収集していることが分かる。
半数以上が生成AIを就活に活用、25卒から約2倍の伸長
就職活動におけるChatGPTなどの生成AIツールの活用状況について質問したところ、「活用している」は54.5%と半数を超えた。27.8%だった25卒と比較すると活用率は約2倍となっており、今後も就活での生成AIの活用は活発になると推測される。
使用場面としては、「ES作成/志望理由の下書き・添削」が59.6%と最も高く、次いで「自己分析/自己PRの下書き作成・添削」が23.7%と続いた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名:【26卒】就職活動に関するアンケート
- 調査期間:2024年10月14〜17日
- 調査機関(調査主体):ワンキャリア
- 調査対象:2026年卒の大学生
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
- 有効回答数:418
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