パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、社会人男女を対象に「2025年 企業風土の実態調査」を実施した。
古い企業風土と現職場への印象
今の職場で“古い”と感じる風土の有無を聞くと「ある派」が78.4%で過半数を占め、内訳は「とてもある」が28.2%、「ある」が29.4%、「どちらかといえばある」が20.8%。また、古い企業風土の定義を聞くと、「上司からの好感度が評価に影響」が36.4%で最多となり、次いで「仕事と私生活の境界線がない」が32.8%、「上司に逆らえない」が32.6%と続いた。
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古い風土の変化の必要性
古い風土の変化の必要性を聞くと、「変えたほうがいい風土がある派」が50.2%、「変わらなくてもいい風土がある」が49.8%と意見が割れる結果となった。「変えたほうがいい風土がある派」の年代別では「50代」が55.2%で最多となり、次いで「30代」が52.4%、「20代」が49.7%、「40代」が43.8%と続いた。
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変えたほうがいい風土・自身に合う風土
変えたほうがいいと思う企業風土を聞くと、「上司からの好感度が評価に影響」が38.6%で最多となり、次いで「上司に逆らえない」が30.0%、「業務外の飲み会,行事参加の要請」が29.1%と続いた。自身に合っている企業風土では「年齢、勤続年で給与、役職が決まる」が22.1%が最も多く、次いで「男性比率が高い」が18.5%、「ハッキリした上下関係」が13.9%となった。
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企業風土と転職
企業風土は転職を考える要素になるかを聞くと、「なる派」が83.3%で過半数を占め、内訳は「とてもなる」が37.5%、「なる」が30.9%、「どちらかといえばなる」が14.9%。企業風土が関係した転職の経験を聞くと、「転職をした」が38.0%、「転職活動をした」が24.8%と、合わせて「転職・転職活動をした派」が62.8%で過半数を占めた。
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企業風土の賛否
古い風土を持つ企業への賛否を聞くと、「とても反対」が16.8%、「反対」が19.3%、「どちらかといえば反対」が33.2%と、合わせて69.3%が「反対派」であると分かった。反対と回答した人にその理由を聞くと、「前例に固執し効率が悪い」が59.6%で最多となり、次いで「時代の変化への対応力が少ない」が56.1%、「時代遅れの制度やルールが多い」が50.6%と続いた。
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企業風土の変化の可能性
企業風土の変化は難しいかを聞くと、「変えられると思う派」が43.9%で、内訳は「とても変えられると思う」が15.0%、「変えられると思う」が11.0%、「どちらかといえば変えられると思う」が17.9%。古い企業が新しくなるために必要だと思う要素を聞くと「経営陣の刷新」が51.3%で最も多く、次いで「評価制度の見直し」が36.9%、「オープンな情報共有の徹底」が34.3%と続いた。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
- 調査条件:全国/男女/20~50代
- 調査期間:2025年2月5〜10日
- 有効回答人数:653人
- 調査方法:インターネット調査
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