フロッグは、「2025年3月度 26卒ナビサイト速報レポート」を発表した。
同調査は、「マイナビ2023」「リクナビ2023」「マイナビ2024」「リクナビ2024」「マイナビ2025」「リクナビ2025」「マイナビ2026」「リクナビ2026」に掲載された求人情報を収集・集計したもの。
全体動向:求人数推移
23〜26卒のナビサイトで、求人数の推移を分析した。マイナビでは右肩上がりで求人数が増加しているが、リクナビでは24卒をピークに求人数が減少。全体で見ると、26卒ナビサイトの求人数は4万1342件で、25卒から739件(1.76%)減少した。
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全体動向:平均初任給推移
平均初任給は前年比の伸び率が毎年上がっており、各社で初任給を引き上げている様子がうかがえる。26卒の平均初任給は、25卒から7866円(3.77%)増加して21万6621円となり、21万円台に突入した。
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全体動向:初任給レンジ比較
初任給における価格帯ごとの求人数を、25卒と26卒でそれぞれの全体に占める割合を比較した。どちらもボリュームゾーンは「20万円台」だが、26卒は25卒と比較して「21万円台以下」が減少し、「22万円台以上」が増加している。
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都道府県別動向
25卒から26卒にかけて、求人数の増加数を調査した。1位には「茨城県」が112件増でランクイン。次いで、「新潟県」が103件増、「宮城県」が82件増、「埼玉県」が67件増、「千葉県」が51件増と続いた。1位の「茨城県」では、特に自動車メーカーなどをはじめとする「機械/電気/電子/自動車」業種での求人数が増加した。
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初任給を25卒から26卒での増加額で比較すると、「秋田県」が1万1480円増で1位となった。次いで「高知県」が1万1232円増、「沖縄県」が1万172円増、「宮崎県」が9645円増、「岩手県」が9634円増と続いた。25卒では、平均初任給が19万円を下回る都道府県が22県あったが、26卒では2県のみとなり、多くのエリアで初任給の平均が20万円を超える結果となった。
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業種別動向
25卒から26卒にかけて増えた求人件数を見ると、1位には「サービス/レジャー/フード」が390件増で最も多く、次いで「農林/水産/鉱業」が101件増、「官公庁/団体/学校/教育」が4件減、「IT/Web/ゲーム/通信」「コンサルティング/専門事務所」が同率で12件減と続いた。全体での求人数が減少したことにより、求人数が前年から増加した業種は「サービス/レジャー/フード」と「農林/水産/鉱業」のみとなっている。
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続いて、初任給を25卒から26卒での増加額で比較すると、「金融/保険/証券」が1万1904円増で最多となり、次いで「官公庁/団体/学校/教育」が1万1043円増、「運輸/物流」が1万26円増、「商社」が9237円増、「エネルギー/設備」が9009円増と続いた。また、1位となった金融系業種で出稿している企業についてバイネームで見ると、「SBI岡三アセットマネジメント」が大学院卒の総合職を対象に募集している37万5000円が最高額となった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査機関:同社調査
- 調査方法:同社が収集した「マイナビ2023」「リクナビ2023」「マイナビ2024」「リクナビ2024」「マイナビ2025」「リクナビ2025」「マイナビ2026」「リクナビ2026」に掲載の求人媒体より求人情報を抽出し、集計
- 集計対象期間:2022年3月7日、2023年3月6日、2024年3月4日、2025年3月3日
- 平均初任給の計算方法:求人情報の給与項目内にある給与情報を数値に変換し、月給の下限金額を合算して平均値を算出。また、外れ値を調整するため、月給60万円以下の求人に限定
- 都道府県・市区町村の集計方法:求人情報の勤務地情報を取得し集計。1求人に対して2つ以上の勤務地都道府県がひも付いている場合、最初に記載されている都道府県を採用
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