シスコムは、若手求職者の採用サイトのニーズ把握にあたり、20〜30代の男女を対象に「採用サイトの活用に関するアンケート」を実施した。
転職活動時に採用サイトを閲覧したことがある人は約半数
採用サイトを見た人・見ていない人でほぼ半々の結果となった。男女比で見ると、男性のほうがほんのわずかに閲覧した人が多い程度で、あまり差が見られなかった。
業種によっては、近年求人ポータルサイトが充実して情報が集約されているため、わざわざ企業の採用サイトを見ない、SNSや口コミサイトを重視し企業のサイトを訪れる必要がないと考えられていることも影響している可能性があるという。
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採用サイトで必ず見る項目、1位は「仕事内容」
採用サイトで必ず見る項目を複数選択形式で質問したところ、1位「仕事内容」で53%、2位「福利厚生・待遇」で45%、3位「会社概要」で38%という結果になった。
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さらに、複数選択した中から、最も注目する項目を1つだけ聞くと、1位「仕事内容」で26.0%、2位「福利厚生・待遇」で23.7%、3位「仕事のやりがい」で9.2%、4位「社員紹介」で8.0%、5位「会社の雰囲気、職場の環境」で7.8%と続いた。
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その項目を選んだ理由を聞くと、「業務内容がマッチしているかどうかが、転職するにあたって1番重要と考えているから」「やりたい仕事でも、待遇がよくなければ長く続けられないため」などの声が寄せられた。
採用サイトを見て、応募をためらったことがある人は6割
採用サイトを見て、応募をためらうことがあるか聞いたところ、「はい」と61.7%が回答した。
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応募をためらう要素は「給与や待遇が不明瞭」であること
応募をためらう理由を聞くと、「給与や待遇が不明確」が40.7%で最多となり、次いで「企業の情報が最新でない」が31.8%、「社員の写真がない、暗い」が22.7%と続いた。
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採用サイトでネガティブな印象の文言は「アットホームな職場」が1位
採用サイトでネガティブに感じるワードを聞いたところ、「アットホームな職場です」が35.3%で最も多く、次いで「実力主義です」が32.7%、「バリバリ働ける方歓迎します」が28.2%と続いた。用意された選択肢をすべて選んだ人も1.6%いた。
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ネガティブな印象を受る理由とは
なぜ上記ワードをネガティブに感じるのか理由を聞くと、「ブラック企業にありがちな印象だから」「実績がないのかと思うから」「本当に風通しのいい環境ならわざわざ書かないと思う」「体育会系の表現はあまり好まないのと、自由な社風って書き方がアバウトすぎて何にも伝わらない」などの声が寄せられた。
採用サイトに文言を掲載する際は、抽象的な表現をしないことや「言葉選び」には十分注意が必要であることが分かる。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査時期:2025年3月25~28日
- 調査機関:シスコム
- 集計対象:全国の男女が対象(20代・30代、各300名)
- 有効回答:600名
- 調査方法:インターネット調査
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