マイナビは、全国の20〜50代の正社員を対象に実施した、「マイナビ 2025年 夏ボーナスと転職に関する調査」の結果を発表した。
転職検討中の社員、約6割が「夏の賞与をもらってから転職する予定」
転職を検討している正社員のうち、「今年の夏の賞与支給後に転職する予定」と回答した正社員は58.3％となった。年代が若いほど高い傾向が見られ、特に20代では66.4％と最多になった。企業にとっては、賞与支給のタイミングは離職リスクの高まる時期といえる。
一方で、「賞与額が高かった場合に転職を思いとどまる可能性がある」と回答した人は51.5％となり、こちらも20代が63.1％と最多だった。
実際に「想定よりも賞与額が高かったことで転職を思いとどまった経験がある」人の割合は全体の33.3％だった。 転職中止を決めた際の賞与額は平均「107.1万円」で、賞与の金額が転職の意思決定に一定の影響を及ぼしていると考えられる。
転職経験がある社員の約7割が「賞与が少ない」ことが理由で転職
転職経験がある人のうち、過去に賞与が少ないことが理由で転職したと回答した人は69.1％だった。年代別では賞与が少ないことが「1番大きな転職理由だった」割合が、20代において46.0％とほかの年代と比べて高く、賞与額の少なさが特に転職の動機となっていることがうかがえる。 また、転職理由となった賞与の平均額を見ると、全体平均は「38.2万円」であった。
前年の夏の賞与額は平均59.6万円、理想よりも38.6万円低い
前年夏の賞与額は平均「59.6万円」で、自分の仕事に見合うと思う理想の賞与額は平均「98.2万円」となり、前年の賞与額と理想の賞与額のギャップは「38.6万円」だった。
年代別に見ると、年代が高いほど前年の賞与額・理想の賞与額ともに金額が高い傾向にあった。前年の賞与額と理想の賞与額の差額が最も大きかったのは30代・50代で「40.5万円」の差、一方で差額が小さかったのは20代で「23.7万円」の差となった。
約7割が「転職先を選ぶ際に賞与金額を重要な情報」と捉えている
「転職先を選ぶ際に賞与金額を重要な情報」と捉えている人は68.6％で、特に20代でその傾向が強く見られた。一方で、「選考時に賞与について質問しづらい」と感じている人は73.0％で、こちらも20代が最多。賞与に関する情報の重要度は高いものの、実際には選考時に確認しづらいというギャップが存在していることが分かる。
また、前年夏の賞与額が基本給の何ヵ月分だったか聞いたところ、最も多かったのは「約2ヵ月分」が22.5％で、転職先に求める最低水準でも「約2ヵ月分」が30.0％で最多となった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間：2025年5月1～7日
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調査対象：
- スクリーニング調査：従業員数3名以上の企業に所属している全国の20～50代の正社員
- 本調査：上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3ヵ月で転職活動を行う予定の人（3ヵ月以内に中途入社した人を除く）
- 調査方法：外部パネルによるインターネット調査
- 有効回答数：スクリーニング調査2万9217件、本調査1366件
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