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HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

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HRzine Day 2025 Summer

2025年7月29日(火)@オンライン

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HRの未来——AIで何が変わるのか/変わらないのか | 5周年記念企画

【5周年記念】9社によるお祝いコメント/これからの人事は、どのような仕事・役割になっていくのか

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採用担当者は、「仲間探し」を担うプロフェッショナルとして戦略的かつ創造的に(味の素社 井上氏)

HRzineへのお言葉

 「うわぁ・・・ここからもう一歩踏み込んで訊いてくるんだ・・・」

 正直なところ、それまでよく知らなかった「HRzine」というメディアの編集部 井上奈美香さんに取材を受けたときの感想です。その日以来、「HRzine」へのアクセスが私の日課になりました。

 「なにをしたのか?」「その結果どうなったのか?」にとどまらず、「この人はなぜそれをしようと考えたのか?」まで踏み込んでいく。取材の中で、ビジネスパーソンとしての“想いの源泉”にスポットライトを当ててくださるからこそ、「HRzine」には、学びになるだけでなく、共感を覚える記事が溢れているのだと思います。

 これからも、人事パーソンとして、日々「HRzine」で学びを広げつつ、また「HRzine」に取り上げていただけるような仕事をしたい、と思っています。あらためまして、このたびは5周年誠におめでとうございます。今後の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

井上泰輔氏
味の素株式会社 人事部 採用チーム長

2006年に新卒で同社に入社。15年ほど営業部門に在籍し、2021年7月人事部に異動。以来、採用チーム長を務め、新卒採用、キャリア採用を管掌する。

これからの人事は、どのような仕事・役割になっていくのか

 「採用担当は忙しい……」

 よく言われる言葉であり、私自身も何度か口にしてきたと思います。なぜ忙しいのか? あらためて振り返ってみると、採用活動の中でも「オペレーション」業務に多くの時間を割いていたことに気がつきます。しかし、AIの活用が当たり前となった今、これまで定型業務に費やしていた時間を“別のなにか”に使うことができるようになりました。

 では、その時間をなにに使うのか?

 年々変化のスピードが加速する人材獲得市場においては、世の中のトレンドや候補者の価値観の変化を先回りして捉え、自社ならではの新しい人材獲得の仕組みをつくっていくことが求められます。また採用のプロセスにおいては、スキルや経験だけでは測れない価値観のマッチングや、候補者が「自分らしく働ける場所か」を見極めるための対話を丁寧に重ねていくことも求められます。

 私たちは、時代の流れと候補者の変化を読み解き、感性や洞察力を活かして、候補者との“目に見えない”感情の橋渡しに、もっともっと時間を使えるようになります。

 「採用」とは、単なる人材確保ではなく、企業の未来を共に創る仲間を探す活動です。これからの時代の採用担当者は、企業の「仲間探し」を担うプロフェッショナルとして、より戦略的かつ創造的な役割へと進化していくと考えています。

AIが進化するほど、「人を見る力」「関係を築く力」が問われる(NEC 大橋氏)

HRzineへのお言葉

 5周年おめでとうございます。以前取材をお受けした際に、読者の立場に立ち聞くべきことを1つひとつとてもていねいにヒアリングいただきました。

 元々お話ししようと思っていたことに加え、その背景にあるものやこれから先に起きるのではないかということまで引き出していただき「さすがプロフェッショナル」と感動するとともに、このように1つひとつ向き合っていらっしゃるのかと思うと頭が下がる思いでした。

 これからも多くの人事パーソンにとって有益な情報提供メディアとしてご発展されることを心より祈念しております。

大橋康子氏
日本電気株式会社 人材組織開発統括部 タレント・アクイジショングループ ディレクター

営業からキャリアをスタートし、新卒、中途採用媒体の立ち上げ・制作に関わる。人事採用コンサル・アウトソーシング企業を経てインハウス人事へ転向。LINE株式会社にて中途採用、HRBPリードの経験を積み、2021年よりNECにて中途採用のディレクターに従事。

これからの人事は、どのような仕事・役割になっていくのか

 不確かな時代となって久しいですが、AIやテクノロジーの進化によってむしろ「人にしかできない仕事」の価値が高まっていくと感じます。たとえば採用の場面では、AIがスキルや経験のマッチングを担う一方で、「この人と一緒に働くイメージが持てるか」「自社のカルチャーと調和できそうか」といった表面的な情報では測れない部分を見極める力は、人事の重要な役割です。また、入社後の育成やキャリア支援でも、本人の思いや背景に丁寧に耳を傾けその人が持つ可能性を引き出していく関わりは、人との信頼関係があってこそできることです。

 さらに、人的資本経営が注目される中で、人事には経営戦略と人材戦略を結びつける役割が期待されています。単なる管理業務から一歩踏み込み、人材をどう活かし、どう組織を動かしていくか。その中心にあるのは、データでは拾いきれない「人間らしさ」への感受性です。AIが進化すればするほど、人事には「人を見る力」や「関係を築く力」が問われていく、だからこそこれからの人事は、経営の未来を共に描いていく、不可欠なパートナーになっていくでしょう。

HR自身がマーケットと接点を持ち、自らの在り方を問い直すことが重要(日立製作所 大野氏)

HRzineへのお言葉

 開設5周年、誠におめでとうございます。「デジタル人財の育成」というテーマで新人データサイエンティストの「モノづくり実習」についての記事を掲載いただいた際には、HRの役割が社内にとどまらず、社会全体にどう貢献できるかを考える貴重な機会となりました。

 HRzineは、HRテクノロジーやキャリア形成、戦略人事など多様な切り口から、実践知と理論をつなぐ記事を発信し続けており、現場の課題に寄り添いながらも未来を見据える姿勢に、いつも刺激を受けています。

 これからも、HRが社会と企業の架け橋となるための知見や実践を共有できる場として、さらなる発展を心より期待しています。

大野佐代子氏
株式会社日立製作所 人財統括本部 デジタルシステム&サービス人事総務本部 AI&ソフトウェアサービス人事部 部長代理

日立製作所入社後、情報通信分野の事業所勤労・労務担当からキャリアをスタートさせ、海外・国内グループ会社の役員報酬を含むグローバルHR業務を担当。その後本社組織である社会イノベーション事業をリードする事業創成の部署のタレントマネジメント全般を担当し、現在のデザイン、データ、GenAI、Business Developmentの専門家部隊のHRビジネスパートナーとして、経営に資する人財戦略に携わっている。

これからの人事は、どのような仕事・役割になっていくのか

 AIの進化により、HRの業務は大きく変化しています。定型業務の自動化やデータ分析による意思決定支援は、すでに多くの企業で実現されつつあります。一方でHRが担う「人に向き合う力」「組織の存在意義や将来像を発信する力」は、AIでは代替できない本質的な価値として残り続けると考えられます。

 これからのHRは、単なる制度運用者ではなく、組織の未来を描く「戦略的パートナー」としての役割が求められます。AIを活用しながらも、個々の社員の可能性を引き出し、組織の価値創造に貢献する存在であるべきだと考えています。

 また、HR自身がマーケットとの接点を持ち、社外の視点を取り入れながら、自らの在り方を問い直すことも重要です。AIによって業務が効率化されるからこそ、HRはより「人間らしい」判断や関係構築に注力できるようになると考えています。

 未来のHRは、テクノロジーと人間性の両輪で、組織の成長をけん引する存在へと進化していくでしょう。

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人とテクノロジーが織りなす未来の人事像を追求し、その実現を支援する(SmartHR)

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この記事の著者

HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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