心幸ウェルネスは、定期健康診断を実施している企業の従業員を対象に「従業員対象|健康経営に関する実態調査」を実施した。
健康診断後の有所見者に対する会社からのフォローは「人事担当者から直接声かけ」
健康診断後の有所見者(要再検査や要精密検査の指摘を受けた人)に対して、会社からどのようなフォローがあるか質問したところ、「人事担当者から直接声かけがある」が27.3%で最も多く、次いで「再検査の促しに関する書面がある」が26.4%、「産業医との面談の案内がある」が24.5%と続いた。
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健康診断結果を知られたくない相手、第1位「人事担当者」
健康診断で「要再検査」や「要精密検査」の判定が出た場合、それを会社の誰に知られることに抵抗感があるか聞いたところ、「人事担当者」が17.3%で最多となり、次いで「誰にも知られたくない」が14.5%、「直属の上司」が12.7%と続いた。
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抵抗感がある理由、「プライバシーが侵害されると感じるから」が半数以上
前問で「人事担当者」「直属の上司」「同僚」「部下」「誰にも知られたくない」と回答した人に、健康診断結果を知られることに抵抗感がある理由を聞くと、「プライバシーが侵害されると感じるから」が56.3%が最も多く、次いで「周囲からの目が気になるから」が20.8%と続いた。
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「個人情報を公開したくない」や「周りに広まりそうだから」などの理由も
前問で「分からない/答えたくない」以外を回答した人に、そのほかにも抵抗感がある理由があるか聞いたところ、自由記述のコメントでは「個人情報を公開したくない」「周りに広まりそうだから」「個人のことを知る必要がない社員に伝わることが嫌。産業医と看護師のみに伝わればいい」など声が寄せられた。
健康診断結果に関する理想のフォローアップ体制は「産業医から直接連絡がある」
健康診断の結果をフォローアップする理想的な体制はどのようなものだと思うか質問したところ、「産業医から直接連絡がある」が23.6%で最多となり、次いで「オンライン診療で相談できる」が20.9%、会社を通さず医療機関から直接連絡がある」が20.0%と続いた。
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「誰にも知られず受けられる」や「個別に通知がいくようにしてほしい」などの声も
前問で「分からない/答えたくない」以外を回答した人に、そのほかに健康診断の結果をフォローアップする理想的な体制について、具体的なアイデアがあるか聞くと、自由記述のコメントでは「誰にも知られず受けられる」「個別に通知がいくようにしてほしい」などの声が寄せられた。
約6割が「人事などを介さず産業医が直接対応するサービス」を利用したい
会社の人事などを介さず「産業医がオンラインで健康相談に直接対応し、必要に応じて医療機関を紹介する」というサービスがあれば利用したいと思うか聞いたところ、「非常にそう思う」が17.3%、「ややそう思う」が47.3%と、合わせて64.6%が利用意向を示した。
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利用したい理由は「専門家の意見が直接聞けるから」が半数超
前問で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、そう思う理由を聞いたところ、「専門家の意見が直接聞けるから」が53.5%で最も多く、次いで「時間や場所を選ばず相談できるから」が36.6%と続いた。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:従業員対象|健康経営に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2025年6月18〜19日
- 有効回答:定期健康診断を実施している企業(従業員数30名以上)の従業員110名
- 出典元:心幸ホールディングス
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