学情は、27卒(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、「転勤」と「勤務地」についてインターネットアンケートを実施した。
転勤のない企業は「志望度が上がる」と回答した学生が約8割
転勤のない企業は志望度が上がるかどうかを聞いたところ、「志望度が上がる」と回答した学生は56.1%だった。2024年の調査より4.5ポイント増加している。「どちらかと言えば」の23.5%を合わせると79.6%となり、8割近い結果となった。
「恋人、家族、友達から離れたくない」「同じ環境で着実に成長していきたい」「引っ越しは面倒だし、東京は便利だから離れたくない」「いろいろな地域へ移動するのは心身ともにストレスがたまりそう」「人生設計を立てやすい」といった声が寄せられた。

4人に1人が「勤務地や転勤の有無」を最優先で重視
就職活動において勤務地や転勤の有無をどの程度重視するかを質問すると、「最優先で重視」が26.3%で4人に1人を占めた。「最優先ではないが重視する」は60.6%で、合わせると9割近い学生が企業選びの際に重視していることが分かった。
「実家から通える範囲か、住みたい場所で働くことを希望する」「将来子どもを持ったときに転勤が多いのは避けたい」「勤務地はあまり気にしていないが、転勤は場所が変わるため身体に負担がある」などの声の一方、「長く働きたいので、仕事内容や会社の方針によっては柔軟に対応したい」「配属された場所も1つの出会いとして一度は体験してもいいが、自分に決定権がないのは不満」「1番は職種重視、希望する企業に転勤があるなら受け入れる」といった声も寄せられている。

なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年6月30日~7月13日
- 調査機関:学情
- 調査対象:「Re就活キャンパス」へのサイト来訪者
- 有効回答数:289件
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
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