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26卒就活は長期&慎重な傾向 エントリー社数は「1~5社」か「31社以上」の二極化—キャリアナビ調べ

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 大学生協事業連合UNIVCOOPキャリアナビ事務局(キャリアナビ)は、キャンパスサポートによる運営のもと、「UNIVCOOPキャリアナビ事務局 26卒就活状況調査(2025年6月実施)」を実施し、その結果を発表した。

<現在の就活状況>就活は長期化&慎重化の傾向に

 過去2年と比較して、「内定(内々定)を承諾し、就活終了」と回答した学生の割合はやや減少。一方で、「内定(内々定)は獲得したが、就活継続中」や「自分に合う企業を探して就活中」と回答した学生が増加し、これらが全体の約4分の1を占める結果となった。この結果から、学生が最終的な進路決定に慎重になっている様子がうかがえる。そのため、就職活動の期間が長期化している可能性も考えられる。また、公務員志望者の割合が過去2年と比べて増加傾向にあることが分かった。

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<エントリー社数と内定獲得社数>エントリー社数の二極化が進行

 エントリーにおいて、少数エントリーと多数エントリーの二極化の進行が顕著。特に、「1~5社」にエントリーが25.6%と過去最高の割合となった。一方で、31社以上の多数エントリーの割合も増加しており、その分20~30社の中間層が減少している。

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 この傾向は内定獲得社数にも影響を及ぼしており、「内定1社」が最多となった。この結果から、学生は応募先の厳選をし、効率的に内定を得ようとする「選択集中型」の就活をする傾向にあると考えられる。

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<内定獲得時期>内定獲得時期が早期化、年内の内定獲得が第3の山場に

 内定獲得時期の早期化が顕著になっている。25卒までは内定獲得が3~5月に集中しており、12月以前の内定獲得は主流とは言い難かった。しかし、26卒では「3月」(31.2%)、「4月」(29.6%)に次いで「12月以前」(25.6%)の内定獲得が3番目に多く、早期選考やインターンシップ経由での内定が増加していることがうかがえる。

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<就活開始時期>ピークは5月とやや前倒し、低学年からの動き出しも加速。

 就活開始時期は4~6月が主流という中で、過去2年の調査では6月から就活を開始する学生が多い傾向にあった。しかし、今回の調査では活動開始のピークが5月とやや前倒しに。さらに、「学部2年生の10月~3月」開始と回答した学生が昨年比倍増の13.2%となった。インターンシップや早期選考への関心の高さが行動に表れているのがうかがえる。また、過去には秋(10~12月)よりも冬(1~3月)に動き出す学生が多かったのに対し、今回は秋開始がわずかに冬開始を上回るという逆転現象も見られた。

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<就活開始時期の評価>早期化の中でも3人に1人が「もっと早く」と回答

 就職活動の早期化が進む中でも、約3人に1人(34.0%)が「もっと早くからはじめておけばよかった」と回答。また、「もっと遅くてもよかった」と回答した学生の割合が年々増加しており、早期に動き出すことが必ずしも満足度や納得感につながっていない可能性がある。

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<志望業界の決定時期>就活開始時期早期化にともない前倒し傾向も、4人に1人は「期限なし」

 志望業界をいつまでに決定すべきかという点においても、就活の早期化の影響か、早期に業界決定をすべきと考える傾向が強まっている。特に、「学部3年生(M1)の5月に業界を決定したほうがよい」と回答した学生が昨対比4.9ポイント増となっていた。これは、夏のインターンシップやオープン・カンパニー参加前の時点である程度の絞り込みが行われていることを示唆している。

 年内の「学部3年生(M1)の12月以前」までとの回答が50%を超えている一方で、約4人に1人は「特に期限はない」と回答しており、業界ではなく「企業や職種で就職先を選びたい」と考えている可能性があるという。

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<内定承諾先の決め手>「やりたいこと」+「現実的な条件」が決め手に

 2024年から大きな傾向の変化は見られなかったものの、「給与面の条件が良い」は昨比9.5ポイント増、「働き方が希望とマッチしていた」は同7.5ポイント増と、2項目が大きく上昇した。これは、物価上昇や社会全体の働き方改革の流れを背景に、待遇や柔軟な勤務形態への関心が高まっていることを示している。また、「家族・友人から良い反応をもらえたから」も微増しており、周囲からの評価が意思決定に影響を与えている様子もうかがえる。

 さらに、すべての項目が昨年比で回答が上昇している点から、学生が内定承諾に際して複数の要素を総合的に判断していることが分かる。これは、就職活動の早期化により情報収集に十分な時間をかけられるようになり、比較検討の精度が高まっていることが背景にあると考えられる。

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<インターンシップ等の参加時期>早期の参加が増加、対面は特定時期に集中

 「学部3年生(M1)の6月以前」にインターンシップへ参加したという回答が、オンライン形式・対面形式ともに増加しており、就活準備だけでなく、企業との接点づくりも早期化していることが分かった。オンライン形式は、時間や場所の制約が少ないことから、年間を通じて参加者が増加している。一方、対面形式は全体的に2024年と比べて減少傾向にあるものの、「学部3年生(M1)の8月」や「学部3年生(M1)の10月」の参加は増加しており、特定の時期には対面での深い関わりを求めるニーズがあると考えられる。

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<インターンシップ等の選択基準>「なんとなく参加」から「目的を持った参加」へ

 過去2年と比較して上位項目に大きな変化は見られないものの、「コンテンツ・内容に興味があるから」「参加したほうが本選考に有利と考えたから」といった、目的意識や本選考を見据えた選択理由が昨年よりも増加した。就職活動開始時期が前倒しになっていることから、志望業界や志望企業の絞り込みも早期に行われていることが増加の一因と考えられる。一方で、「参加できる日程だったから」「選考がなく、参加ハードルが低かったから」など、受動的や利便性重視の理由は年々減少している。

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<インターンシップの参加満足度が高い理由>「ネットでは伝わらない魅力の発見」がカギ

 「社員の人柄や社風の魅力を発見できた」が最多の61.2%となった。業界や企業情報が容易に手に入る現代で、インターネットやSNSでは伝わりづらい「空気感」や「人の温度感」を実際に体験できることが満足度向上につながったという。次いで、「知らなかった業界・企業の魅力」「知らなかった職種の魅力」の発見が上位に挙がっており、ネット上の情報では得られないリアルな気づきも満足度向上につながっていることが分かる。

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<選考に進まないと判断した理由>「合うかどうか」を見極める場としてのインターンシップ

 インターンシップ後に選考に進まないと判断した理由として、「社風が自分に合わない」「事業内容が合わない」といった企業との相性に関する項目が上位となった。これは、参加時点である程度の志望軸やキャリア観を持ち、インターンシップを「企業との相性確認の場」として捉えている学生が多いことを示しているという。一方で、「知らない業界・企業を知るためだけに参加した」と回答した学生も全体の4分の1を占めており、インターンシップを情報収集の機会として活用する層も一定数存在していることがうかがえる。

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 なお、調査の概要は次のとおり。

  • 調査期間: 2025年5月30日~6月15日
  • 調査方法: UNIVCOOPキャリアナビメルマガの登録者
  • 調査対象:2026年卒業予定者
  • 調査元:大学生協事業連合UNIVCOOPキャリアナビ事務局(運営:キャンパスサポート)
  • 有効回答数:260件
    • 同調査はキャンパスサポートが大学生協事業連合UNIVCOOPキャリアナビ事務局の運営を行うとともに、調査の企画立案、実施、分析までを一括して担当

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労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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