アクシスは、定量調査レポート「就職活動における採用サイト利用動向調査2025年版」を発表した。
志望企業の研究に有益な情報源はどこか
企業研究を進めるうえで、学生がどこで情報を収集しているかを質問したところ、最も多く利用されているのは「就職情報サイト」で68.12%、次いで「個別企業の採用サイト」が62.80%と僅差で続く結果となった。学生が企業情報を得るうえでデジタルチャネルが圧倒的な主流となっており、情報を能動的に収集する傾向が強いことが分かった。
また、「インターンシップ」が51.21%、「個別企業の説明会」が49.76%と、直接的な接点も高い割合で利用されており、オンラインでの情報収集と並行して、実際に企業文化や働き方を体験・確認することの重要性がうかがえる。
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興味のあった企業の採用サイトの訪問回数
学生が興味を持った企業の採用サイトの訪問回数について聞くと、「2〜3回」訪問する学生が25.12%と最も多く、「4〜5回」が24.64%と続き、さらには「11回以上」という高頻度で訪れる学生も14.98%存在した。
全体で見ると、約75%の学生が2回以上採用サイトにアクセスしており、これは学生が気になる企業に対して、単なる情報収集にとどまらず、継続的に深い理解を得ようと能動的に行動していることを示唆している。
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採用サイトがない、またはデザイン・情報が古いことによる志望度への影響
採用サイトがない、またはデザインや情報が古い場合、「関心・志望度が低下する」と回答した学生が全体の約9割に上ることが判明した(「やや影響する」が50.00%、「とても影響する」が38.05%)。
デジタルネイティブである現代の学生は、オンラインでの情報品質を重視するという。サイトが不十分だと、企業が「情報公開に消極的」「採用に力を入れていない」といったネガティブな印象を与えかねないとのことだ。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:2026年以降に卒業する関東、中部、関西の大学生・大学院生・短大生・専門学生
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回答人数:318名(男性 159名/女性 159名)
- 上記は集計の都合上概数であり、設問ごとにサンプル数が異なる
- 調査時期:2025年7月11日
- 調査方法:LINEリサーチ プラットフォーム利用の調査
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