エン・ジャパンは、同社が提供する転職サイト「ミドルの転職」上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「転職理由」についてアンケートを行なった。
転職を考えたきっかけ、各年代とも「会社の考え・風土に違和感を覚えた」が最多
ミドル世代に転職を考えたきっかけを質問したところ、30~50代のいずれも「会社の考え・風土に違和感を覚えた」(30代:48%、40代:52%、50代:49%)が最多となった。
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年代別に見ると、「給与・待遇・福利厚生が悪かった」と回答した人の割合は30代が37%、50代が20%で17ポイントの乖離があり、順位に差が見られた。
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転職で実現したいこと、30・40代は「給与アップ」、50代は「経験・能力を活かす」
転職で最も実現したいことを質問したところ、トップ3は「給与・待遇のアップ」(27%)、「経験・能力が活かせるポジションへの転職」(24%)、「やりたい仕事ができる環境での就業」(12%)だった。
年代別では、30・40代は「給与・待遇のアップ」(30代:37%、40代:31%)、50代は「経験・能力が活かせるポジションへの転職」(26%)が最多となった。
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転職の不安要素、30・40代は「経験が通用するか」、50代は「年齢」
転職を考えるうえで不安に感じることを聞くと、30・40代は「これまでの経験・スキルが通用するか」(30代:50%、40代:55%)、50代は「年齢について」(58%)がそれぞれ最も多い結果となった。
年代別に見ると、「年齢について」(30代:39%、50代:58%)、「自分の希望する求人の有無」(30代:35%、50代:47%)、「自分の市場価値」(30代:47%、50代:36%)の3つの項目で30代と50代で10ポイント以上の乖離があり、年代ごとに不安に感じる点が異なることも分かった。
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7割のミドルが、20代の頃に比べて「転職理由に変化を感じる」と回答
若手時代(20代)に転職の経験があるか質問すると、51%が「ある」と回答した。
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次いで、若手時代(20代)に転職経験がある人に、当時と比べて転職理由に変化を感じるか聞いたところ、71%が「感じる」と回答した。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:ミドルの転職を利用する35歳以上のユーザー
- 調査期間:2025年3月10~31日
- 有効回答数:2092名
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