エン・ジャパンは、同社が運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」にて、サイトを利用している人材紹介サービスの転職コンサルタントに「入社後ギャップ」についてアンケートを行った。
入社後ギャップを感じるミドル人材が多い
「“入社後のギャップ”を感じるミドル世代は多いですか?」と質問すると、43%のコンサルタントが「ギャップを感じる方は多い」(ギャップを感じる方は多い:9%、どちらかと言えばギャップを感じる方は多い:34%)と回答した。

どのようなギャップを感じている人が多いのかと質問すると、上位は「人間関係が合わなかった」(38%)、「仕事の進め方やプロセスが合わなかった」(32%)、「仕事内容が想定と異なっていた」(29%)となった。

入社後ギャップが生じる原因は「情報収集が不十分だった」「転職先企業への期待値が高すぎた」
入社後ギャップが生じる原因を質問すると、上位は「入社前の情報収集が不十分だった」(42%)、「転職先の環境や仕事内容に対する期待値が高すぎた」(32%)、「選考時に“魅力”以外の情報が提供されなかった」(30%)であった。入社後ギャップを防ぐためには、求職者が自発的に情報を収集することに加え、企業がアピールポイント以外の情報を適切に開示することの必要性がうかがえる。

ギャップを防ぐために押さえるべき情報は「一緒に働く同僚の情報」など
入社後ギャップを防ぐために、転職先企業について押さえておくべき情報を聞くと、上位は「上司や部下含む、一緒に働く同僚の情報」(67%)、「職場の風土・社風」(66%)、「仕事内容の詳細」(53%)となった。

最後に、上記の情報を得るための方法を聞くと、「転職エージェントに聞く」という声が多かったほか、「経営者との面談の場を設けられないか打診する」「ホームページを読み込む」「口コミサイトを活用する」といった方法が紹介された。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:「ミドルの転職」を利用するコンサルタント
- 調査期間:2025年6月25日~7月1日
- 有効回答数:171名
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