good luckは、就職活動を行う大学生・大学院生を対象に、「就活生のキャリア観に関する調査」を実施した。
Z世代のリアルな就活軸は「会社」から「仕事」へ
就職活動において「どの会社に入るか(就社)」と「どのような仕事に就くか(就職)」のどちらをより重視するかという質問に対し、68.0%が「どのような仕事に就くか(就職)」を重視すると回答した。就職活動が企業のブランドや規模といった「会社」を主軸とした就職活動から、自身のスキルや専門性を活かせる「仕事」そのものを重視する形へと学生の価値観がシフトしていると考えられる。
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さらに、仕事を選ぶうえで「その会社自体の魅力」と「その会社で自分のスキルや専門性を活かして何ができるか」ではどちらがより重要か聞いたところ、過半数の50.5%が「その会社で自分のスキルや専門性を活かして何ができるか」と回答した。学生が自身の能力をどう発揮できるかを、企業選びの重要な判断基準としていることがうかがえる。
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キャリアの主導権は「個人」に
自身のキャリアを形成するうえでどちらの考え方に近いか質問すると、68.9%の学生が「個人が主体的にキャリアプランを考え、会社を選ぶ・活用する」と回答した。「会社がキャリアパスを用意し、それに沿って成長する」という従来の考え方は23.3%にとどまり、現代の学生が、会社に依存するのではなく、自らの手でキャリアを築いていこうとする強い意志を持っていることが浮き彫りになった。
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入社後のギャップ防止の鍵は「職務内容の透明性」
ミスマッチを防ぐために最も重要な情報を聞いたところ、「具体的な職務内容」「職場の雰囲気や人間関係」が同率で34.0%。次いで「給与、福利厚生、労働時間・労働条件の詳細」が10.7%と続いた。給与や福利厚生といった待遇面よりも、実際に働く際の具体的なイメージを掴むための情報が強く求められている。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名:就活生のキャリア観に関する調査
- 調査対象:就職活動を行う大学生・大学院生 102名
- 調査期間:2025年7月3~21日
- 調査方法:Webアンケート形式
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