ライズ・スクウェアは、社会人の男女500人を対象に「職場で古いと感じる価値観に関する意識調査」を実施した。
職場で「その価値観は古い」と思うことがある人は93.2%
職場で「その価値観は古い」と思うことがあるかを聞いたところ、「よくある」が40.6%、「たまにある」が52.6%と、あわせて93.2%に上った。一方、「まったくない」はわずか2.4%で、職場で価値観の古さを感じることは多くの人にとって「あるある」だと分かった。

職場で古いと感じる価値観1位は「長時間労働が評価される」
職場でどのような価値観を古いと感じるかを質問したところ、「長時間労働が評価される」が11.2%で最多となり、次いで「紙資料を重視する」が9.2%、「男女で仕事の内容が違う」が8.6%と続いた。
効率軽視やプライベート軽視の価値観について、古いと感じている人が多数存在することが分かる。また、紙資料重視や対面主義など、テクノロジーの活用が進まない点にも不満が見られた。ジェンダーに関する価値観の古さも3位と、全体的に効率性や多様性への意識の違いが不満の背景になっていると考えられる。

職場で古い価値観を目の当たりにしたら「指摘する」
職場で古い価値観を目の当たりにしたときどうするか聞いたところ、1位は「指摘する」で21.2%、僅差の2位は「さらっと流す」で20.4%だった。次いで、3位「転職を考える」が19.2%、4位「受け入れる」が18.2%、5位「何もしない」が13.4%と続く。
「指摘する」が1位ではあるものの、全体的には「さらっと流す」「受け入れる」「何もしない」など、是正に向けた働きかけをしない人が多いと分かった。

職場で価値観がアップデートされるために必要なことは「風通しのいい雰囲気をつくる」
職場で価値観がアップデートされるために必要なこととして、最も多かった回答は「風通しのいい雰囲気をつくる」で28.0%。次いで、「質の高い研修を実施する」が20.0%、「人を入れ替える」が17.4%、「上層部が意識を変える」が8.6%、「外部評価を受ける」が4.4%と続いた。
「質の高い研修」「外部評価」は、会社のシステムとして取り組むべきものだという。会社の上層部に変化を求める声もあり、価値観がアップデートされるためには、古い価値観をもつ上層部の自覚が重要だとしている。

なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:会社に務めている人
- 調査期間:2025年6月21~24日
- 調査機関:同社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性323人/男性177人)
- 回答者の年代:20代 23.4%/30代 38.6%/40代 24.6%/50代以上 13.4%
【関連記事】
・若手社員の約6割が「DXが進んでいる企業」を志望 DXが進まない企業の印象は「古い体質」—オロ調べ
・ミドル世代が感じる“入社後ギャップ”上位は「人間関係」「仕事のプロセス」—エン・ジャパン調べ
・64%が「会社の業務効率が悪いと転職したくなる」と回答 バリューテクノロジーと共同調査—NEXER