リクルートマネジメントソリューションズは、従業員規模300名以上の企業に勤める22歳から59歳の正社員を対象に、「職場におけるフィードバック実態調査」を実施し、その結果を発表した。
職場におけるフィードバックは、個人やチームの成長、信頼関係の構築を支える重要な要素。良いフィードバックを受け取るためには、受け手の姿勢や働きかけも求められ、逆に提供する際には、相手への配慮やタイミングといった工夫が必要となる。そこでこの調査では、フィードバックの「受け取る」「生かす」「提供する」の3側面に注目し、それぞれの実践度や成長実感との関連を多角的に検証したという。
調査結果のサマリーは以下のとおり。詳細な結果は同社の記事を参照してほしい。
エグゼクティブサマリ
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管理職・一般社員ともに「良い点」「悪い点」についてのフィードバックを得ている割合は、「上司から」は5割半ばから約6割、「同僚-部下から」は「良い点について」は約5割、「悪い点について」は4割半ば。 66.1%の管理職が「同僚-部下からのフィードバックは役立っている」と回答。一般社員よりも高い結果に
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フィードバックの「受け取り」には職場の心理的安全性が影響。心理的安全性が高い職場では仕事の経験の程度に関係なくフィードバックを得やすい
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上司からの役立つフィードバックとしては「業務の改善に関するもの」「自分の特徴や成長に関するもの」が多く挙げられた。管理職からは、自分では気づかない点の指摘や解決策の提案などの「マネジメントに関するもの」が同僚-部下からの役立つフィードバックとして多く挙がった
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ポジティブフィードバックの方が全体的に有効感が高いが、ネガティブフィードバックも有効であり、両方がそろっていると最も効果的
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今後増えてほしいフィードバックとしては「より実践的なフィードバック」が最多。特に管理職は5割を超える結果に
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積極的にフィードバックを求める人は2割強にとどまる。「もらったフィードバックのうち、どれを利用するかは、自分で判断している」と回答した割合は一般社員に比べ管理職の方が約10ポイント高い
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「良かれと思ったフィードバックが、悪い結果につながった経験があるか」という問いに対して、管理職の41.1%、一般社員の32.6%が該当すると回答。一方で、知見や経験を持つことで積極的な提供が可能に
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フィードバックの「受け取り」と「提供」は相互関係。双方向のやりとりが成長感につながる
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