yellbaは、企業の採用力向上と口コミリスク対策を実現する、社員参加型の組織改善プラットフォーム「yellba(いえるば)」を9月より正式に提供開始した。

同サービスは、企業口コミサイトに端を発する「企業評価の低下」や「採用難」といった課題を解消すると同時に、社員が在籍中に安全に声を届け、組織づくりに参加できる環境を整えることで、離職防止やエンゲージメント向上を促進するソリューション。匿名かつ安全な環境のもとで投稿された声に対し、ほかの社員が「いいね」で共感・支持を示すことで、経営や人事は支持の多い意見から優先的に確認・対応していくことが可能になる。
また、過剰なクレームや攻撃的な投稿を防ぐためにガイドラインを整備し、「意見の質」を保ちつつ声を拾い上げる設計になっている点が特徴だという。これは、社員が会社に何も言わずに一方的に辞めてしまう「退職代行的な選択」とは逆のアプローチで、「辞める前に本音を言える」環境をつくり、社員自身が組織の改善に関わる当事者になる仕組みである。
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正式版のリリースにあたり、yellbaでは新たに「AIアドバイザリー」機能を搭載。社員が意見を投稿する際に、ワンクリックでAIによるアドバイスと添削案を受け取れる。視点は次のとおり。
- 会社のガイドラインやルールに違反していないか
- ほかの社員から共感・支持されやすい伝え方や表現になっているか
- 組織にとって建設的で、実行に移しやすい前向きな提案になっているか
同機能は、ただ声を集めるだけでなく、社員自身の視点や表現力を高める「教育的なフィードバック」の役割も担っている。また、企業側にとっても価値のある前向きな提案や課題提起へと変わる可能性が広がるとしている。
製品情報は次のとおり。
- サービス名:組織改善プラットフォーム「yellba(いえるば)」
- 提供形態:クラウド型SaaS
- 価格:月額3万円〜(企業規模に応じた変動)※AIアドバイザリー機能は別途有料オプション
今後、投稿傾向や改善状況を定量化し、組織の健全性や活性度を可視化する「ダッシュボード機能」や、投稿から抽出した課題への対応状況を管理し、「声が活きている実感」を社内に浸透させる「課題管理機能」を順次リリースするとのことだ。
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