Uniposは、九州大学 池田浩研究室と共同で、全国2000名のビジネスパーソンおよび28社(29組織)の協力企業を対象にした調査を実施し、『企業カルチャー白書2025』を公開した。
『企業カルチャー白書2025』のサマリーは次のとおり。
- 1: 企業不祥事が発生しやすい組織には共通して「道徳的(モラル)正当化」と「責任性の拡散」という心理構造が見られることが明らかに
- 企業風土は、不祥事を防ぐ「防波堤」にも、不祥事を生む「温床」にもなり得ることをデータにより実証した。
- 2: 日本企業のカルチャーは「6つの構成要素」「3類型」で整理できることを確認
- 昨年に続く調査により、日本企業の文化を説明する6次元モデルの学術的有効性が再確認され、その構造から「従属的モラル形骸化カルチャー」「人と顧客志向カルチャー組織」「カルチャー希薄組織」の3類型が導き出された。
- 3: カルチャー変革の鍵は「見える化」と「実行の明確化」
- 経営層と現場の温度差、情報共有の断絶が変革を妨げる要因(ボトルネック)であることが示された。
- 4: 日本企業のカルチャーは、「成果・効率」から「倫理・信頼」へと転換
- 1990年代以降の全国紙分析から、企業文化の価値観が「成果・効率」重視から「倫理・多様性・信頼」重視へと移行していることが確認された。
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