ギブリーは、人材育成・人事担当者199名を対象に「新入社員研修のデジタル(AI/DX)領域への対応に関する意識・実施調査2025」を実施した。結果のサマリーは次のとおり。
DX推進の必要性は依然高く、人材の内製化ニーズが加速
- 8割以上の企業が「DX推進の必要性を感じる」と回答
- 特に従業員500名以上の大手企業では「非常に強く感じる」が過半数を占める
- DX施策の中心は「業務効率化」だが、デジタル人材の内製化戦略への注目が高まっている
新入社員研修のデジタル対応は「一部特化型」へシフト
- AI/DXスキルを持つ即戦力採用が増加する一方で、デジタル研修を全員に実施する企業は減少
- 「一部の新入社員にのみ実施」が増加傾向
- 企業規模が大きいほど内製比率は低下し、外部パートナー活用が進行
- スキル階層別研修の導入が増加しており、個別最適化が進んでいる
生成AI研修の実施率が前年比で増加傾向
- 「生成AI活用」のための研修を実施する企業が過半数を超えている
- 一方で、「プロンプトエンジニアリング研修」の実施率は減少
- AIモデルの進化により、「操作スキル」から「応用力」重視へとシフトしていることが伺える
- 企業はAIを「知識」ではなく「業務課題を解決するための実践的なツール」として位置づけ始めている
約7割の企業が「生成AI時代のスキル習得」に課題を感じている
- 約7割の企業が「生成AIの台頭により社員に求められるスキル要件が変化している」と回答
- 一方で、研修がその変化に十分対応できていると感じる企業は3割にとどまる
- 企業の多くが、生成AI時代に必要なスキル習得に課題を抱えている実態が明らかになった
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年6月2日〜9月19日
- 調査方法:Webアンケート
- 対象:企業の人材育成・人事業務担当者
- 回答数:199件
- 実施主体:株式会社ギブリー(Track事業部)
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