SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine×SmartHR 人材・組織活性化フォーラム

2024年12月6日(金)13:00~15:30

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

イベントレポート | 人事 to IT カイギ #03

米国HR Tech Conference報告—浮かび上がった6つのトレンド、そしてあらゆる情報を会社に預ける時代がやってくる

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

 昨年12月6日、東京・渋谷で、人事とITに関するコミュニティとして注目を集める「人事 to IT カイギ」の第3回セミナーが開催された。夜7時からという時間帯にもかかわらず、会場となった株式会社Branding Engineerセミナールームには、多くの参加者が詰めかけた。本稿では、人事 to IT カイギ主宰であるワミィ株式会社 代表取締役 伊藤和歌子氏による「HR Tech Conference & Expo」(昨年10月に米国ラスベガスで開催)の参加レポートを紹介する。

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

開催20年目を迎えた世界最大級の「人事とITに関する展示会」

ワミィ株式会社 代表取締役 伊藤和歌子氏
ワミィ株式会社 代表取締役 伊藤和歌子氏

 「HR Tech最前線 テクノロジーで変わる人事の未来」をテーマに開かれた今回のセミナーは、第一部が伊藤氏による「HR Tech Conference & Expo」参加レポート。続く第2部では、HR Techサービス提供企業として、株式会社タレントクラウド株式会社Meta AnchorFringe81株式会社が、それぞれ自社の提供するソリューションを紹介した。

 伊藤氏が参加してきたHR Tech Conference & Expoは、今年で開催20年目を迎える世界最大級の「人事とITに関する展示会」だ。2017年は10月10日(火)~13日(金)の4日間にわたり、米国ラスベガスで行われた。

 出展企業は14か国・425社におよび、そのうち約50社をスタートアップが占めている。また、スポンサー企業にはOracle、SAPを始めとするグローバル企業が名を連ね、日本からもワークスアプリケーションズが参加している。

 会場では約80セッションが行われ、来場者数は約9000名。そのうち、日本からの参加者はおよそ90名とわずか1%に過ぎないが、伊藤氏は世界の人事テクノロジーの最前線をぜひこの目で見たいと、単身参加を決めたという。

 「現在、年間2400億円のベンチャーキャピタルマネーがHRベンダーに流れているといわれています。前年比でいうと60%増ですが、このうち日本は1.4%足らずです。日本でHR Techに関心を持つ者として、ぜひこの熱気に触れたいという思いがありました」(伊藤氏)

HR Tech Conference & Expoとは
HR Tech Conference & Expoとは

HR Techの対象領域はより幅広く

 そもそもHR Techとは何か。一般的には、人事部門で利用されるアプリケーションやAIソリューションなど、「人事に関するさまざまな業務を簡素化・効率化するためのITを活用した仕組みの総称」とされている。その対象領域も、人材採用からリーダーの育成、業績評価といった個別業務、日常の給与計算や勤務状況の管理など、人事に関するあらゆる業務を指す。

 従来のHR Techはリクルーティングから検討、採用決定までのオペレーション業務を効率化することを主な目的にしていた。だが今後は、社内の人間関係をよりよくするための取り組みや、心身ともに健康な状態で働く支援を行うツールとしての役割が大きくなっていくという。

 事実、HR Tech分野では、これまで採用業務とは関係のなかった大手のプレーヤーが、次々とATS(採用管理システム)や採用関連プロダクトに参入しつつある。2012年にOracleが人事管理クラウドの「Taleo」を買収したのを皮切りに、2017年にはGoogleが求人アプリ「HIRE」をリリース。また、以前から統合人事管理ツールを提供していた「Workday」も、リファラル採用にまで領域を広げている。こういった動きからも、人事採用に関するHR Techの需要は、まだまだ右肩上がりであることがわかる。

 現在、HR Techはさらに多様化を進め、採用支援から個人のタレントマネジメント、ヘルスケア、Well-being(福利厚生を含め、心身共に“満足度”の高い状態)までを網羅するようになってきている。伊藤氏は、「これまではやはり採用関連の分野がメインであり、なおかつ“採用祭り”的な需要は続いています。しかし、もう少し視野を広げてみると、今一番ホットなのは“エンゲージメント”であり、この次に来るのは“Well-being”だと見ています」と語る。

 リクルーティングで人材を募集し、選考や面接を重ねて採用に至るというプロセスはこれからも重要である。しかし現在は、入社した人材と企業・組織との間に信頼関係を築く「エンゲージメント」の重要性がどんどん増している。また、採用においても、日ごろから社員を通じて外部の人材候補とのつながりを構築しておく「リファラル」が、優れた人材を確保する施策として存在感を強めている。HR Techにはこれらを一気通貫で実現・解決できることが求められていると、伊藤氏は指摘する。

リクルーティングから一気通貫で実現・解決できることがHR Techには求められている
リクルーティングから一気通貫で実現・解決できることがHR Techには求められている[画像クリックで拡大表示]

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー


次のページ
会場には、HR Techツールの進化版プロダクトが目白押し

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/873 2018/02/08 08:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2024年12月6日(金)13:00~15:30

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング