SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine Day 2024 Winter

2024年2月1日(木)12:00~17:40

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

その他のスペック一覧

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

採用管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

採用管理システム
主要製品スペック一覧 2023

インタビュー | ITエンジニアに今求められるクラウドの学び

クラウドテクノロジーを戦略的に活用できるDigital Readyな人材を育てる――クラウド認定評議会代表 Mark O'Loughlin氏

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
  • hatena

 利用がますます拡大するクラウド。もはや、クラウド利用抜きにビジネスモデルを検討することはありえないだろう。一方で、クラウドに対する正しい理解をしないまま、ガバナンスが利かないままに利用だけが先行している実態もある。こうした危険な状況を鑑み、米国で設立されたのが「クラウド認定評議会(Cloud Credential Council)」である。本稿では、同評議会で代表を務めるMark O'Loughlin氏に活動の目的・内容などを聞いた。

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
  • hatena

設立目的はクラウドに関する認識のギャップを矯正すること

――クラウド認定評議会(以下、CCC)はなぜ設立されたのでしょうか。

 デジタル全盛の時代の中、CCCは2つの目的で設立されました。一つはITプロフェッショナルの方たちに新しいテクノロジーへの準備をしていただくこと。もう一つは、ベンダーニュートラルな資格を作ることです。AmazonやMicrosoftといった特定の企業に固定しない、世界に幅広く通用する資格を提供したいと考えています。

 現在、私たちは「RU Digital Ready?(人も組織も、デジタルになる準備はできていますか? RU = Are you)」と顧客の皆さんに問いかけています。ベンダーニュートラルな資格を取得した組織の方であれば、この問いに答えられるでしょう。テクノロジーの動向に対しては、個々人はもちろん、組織としても対応していかなければならないのです。

 また、現在でも同じ状況が続いていると感じていますが、CCCの設立当時、組織の方々が持つクラウドへの認識や知識と、実際の活用状況との間に大きなギャップがありました。ギャップとは、例えばクラウドを使った戦略、セキュリティに対しての認識、あるいはサービスマネジメントへの認識などです。中でも一番問題と感じたのは、クラウドに対する認識の差です。「クラウドコンピューティングとは何ですか?」と10人に聞くと、10人とも異なる返事をする。

 そこで私たちは「クラウドコンピューティングとは何か」という問いに皆さんが同じ答えを出せるようにするため、専門のコースを設置しました。

Mark O'Loughlin氏
Mark O'Loughlin(マーク・オロフリン)氏
クラウド認定評議会代表。
90年代よりIBMにてITサービスマネジメント(以下、ITSM)を主軸とした業務に関わり、その後ITSMコンサルタントとして活躍。2010年からはitSMFアイルランドのディレクターに就任し、ITILの2011版アップデートの際にはレビュアーとしてプロジェクトにも参画。CCCでは、ベンダーニュートラルな観点でクラウドをはじめ、ビッグデータやIoTの重要性の啓蒙活動を目的としている。

――どのようなコースがあるのでしょうか。

 一つはPCSM(Professional Cloud Service Manager)というコースです。日本でPCSMのトレーニングを実施した初日、「クラウドコンピューティングとは何か」と質問をすると、皆さんそれぞれ異なる内容を回答されました。ITスキル標準(ITSS)レベル4くらいの方々、いわばITのプロフェッショナルでもそのような回答だったのです。しかし、3日間のコースを終えた後に同じ質問をすると、皆さん同じ答えを持っていて、なおかつクラウドの複雑性についての理解まで到達していました。このようにCCCのトレーニングによって、クラウドへの認識のギャップは解消されていきます。

 それとCCCは現在、IoTとビッグデータにも力を入れており、IoTF(Internet of Things Foundation)、BDF(Big Data Foundation)というコースをリリースしました。今後はCCCが網羅性を高められるように、アドバンスコースを開発していく予定です。最近ではブロックチェーンなど新しい技術が出ているので、我々のカリキュラムもそれらを包括するように組んでいます。

――入門コースのCTA(Cloud Technology Associate)も実践的な内容なのでしょうか。

 そうです。CTA[1]は2日間のコースで、仮想マシンを使ったラボによる実践的なカリキュラムを組んでいます。重要なクラウドテクノロジーの要素を学ぶことがメインになっているので、IT入門レベルの方ももちろん、ITとは関係ない方、たとえば営業、マーケティング、マネジメントレベルの方も概要を把握するのにオススメです。クラウドはIT部門だけでなく、会社全体に影響を及ぼしますから。

[1]: 日本国内におけるCTAと同等の資格は、EXINの「Cloud Computing Foundation」およびCompTIAの「Cloud Essentials」。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー


次のページ
エンジニアこそテクノロジー以外の部分を学んでほしい

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
  • hatena
インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

しらた まよ(シラタ マヨ)

プログラマー、システムエンジニアを長年経験し、現在はライター、編集サポート、一児の母、学校ボランティア等を兼務。プログラミングやデータベースといったITに関する情報、子育て情報から生活の小ワザまで、「難しいことを、誰にでもわかりやすく」をモットーにお伝えしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/1099 2018/08/09 06:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2024年2月1日(木)12:00~17:40

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング