「就職活動に関する調査」は、3月9日~9月26日の期間に、面談に来た20代の第二新卒・既卒として就職活動中の男女を対象に実施され、814名(既卒483名、第二新卒331名)から有効回答を得ている。
第二新卒で転職活動を希望している331名に、前職または現職の職種を尋ねたところ、「営業」(29.1%)が最も多く、以下「技術・専門職」(12.4%)、「サービス」(12.1%)、「販売」(9.6%)が続く。なお、「その他」にはWeb制作などが含まれている。
業種では、「情報通信・インターネット業界」(14.6%)が最多で、以下「建設・不動産業界」(13.6%)、「小売業界」(8.0%)が続く。「情報通信・インターネット業界」で、ゲームのようなコンシューマー向けの製品を扱っている会社では、サービス残業が蔓延しているといい、退職者が多い傾向が見られる。
前職の重要な退職理由としては、「仕事が自分に合わなかった」(16.7%)が最も多く、以下「労働時間が長かった」(13.8%)、「社風が合わなかった」(13.4%)が続く。
退職の原因が、自分と会社側のどちらにあるかを尋ねたところ、退職の原因が自分の側にあると考える人が多かった。
続いて、既卒で就職活動を希望している483名に、既卒になった理由を尋ねたところ、「学生時代に就活をしなかったため」(34.2%)が最多で、「学生時代に就職活動をしたが、内定を獲得できなかった」(23.9%)がそれに続く。「その他」では、「内定先の企業から会社都合で内定取り消しをされたため」「留年すると思い就職活動をしなかったが、予期せず卒業ができたため」などが挙がっている。
既卒になった理由として、「学生時代内定を獲得したが、辞退したため」と回答した62名に、内定辞退の理由を尋ねた質問では、「やりたいことや興味が別の分野に移ったため」(28.4%)がもっとも多く、「条件(給料・休日など)が良くないと感じたため」(18.3%)が続く。「その他」では、「面接や説明会時に言われていたこととまったく違う方向へ物事が進んでいたため」「契約内容の相違」「将来のビジョンが不明確だったから」「母の介護が必要になり実家に戻ることになったため」といった回答が挙がった。
「学生時代に就職活動をしたが、内定を獲得できなかった」と回答した109名に、その理由を予想してもらったところ、「面接に苦手意識があったため(志望動機・自己PRを含む)」(24.2%)と考える人が最多で、以下「選考社数が少なかったため」(21.7%)「業界や職種を絞りすぎてしまったため」(17.4%)が続いた。「その他」では、「面接中の一言で心が折れてしまったため」「資格試験と就活の両立ができなかったから」「やる気がなかったため」などが挙がっている。
上記の他にも、第2新卒については「前職の会社規模」「前職の入社時の志望度」「前職の在籍期間」「再就職する会社に求めるもの」、既卒については「就職活動への不安」「現在の就職活動の状況」「現在の就職活動で大切にしていること」についても集計されている。それらについてはプレスリリースを参照のこと。