2018年11月の転職倍率は、前月比0.25ポイント増の2.36倍で、求人数は前月比99.7%、前年同月比105.9%。転職希望者数は、前月比89.1%、前年同月比110.5%となっている。
業種別でみると、「金融」「メディカル」「メーカー」の3業種で求人数が前月よりも増加した一方、「IT・通信」は前月比97.5%(前年同月比104.6%)と減少傾向だった。ただし、求人倍率は前月から0.62ポイント上昇しており、「IT・通信」における転職希望者は相対的に減った模様だ。
職種別では、「技術系(IT・通信)」が前月比100.7%(前年同月比106.3%)と求人数が増加。求人倍率も0.94ポイント上昇して再び8倍を超えた。また、「技術系(電気・機械)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「専門職」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」でも求人数が増加した。
「doda」編集部では、経済指標はやや減速感があるものの、注力事業への増員や事業課題の解決を担う人材の補充など、人材投資を行って利益の拡大を図る企業が多く、企業の中途採用の意欲が旺盛であることから、12月以降も求人数はゆるやかに増加するとみている。