「技術職の年収が高い企業ランキング」は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社・刊)に記載があり、対象期間中(2017年4月1日~2018年3月31日)に「キャリコネ」に「技術職」のユーザーから給与明細投稿が10件以上あった企業に勤務先を選んだ「キャリコネ」会員を対象に実施している。
同ランキングにおける「技術職」は、専門知識やスキルを活用してサービス・商品の研究、設計、開発、製造等を行い、生産活動の全段階に携わる職種で、プロジェクトマネージャー、システムエンジニア(SE)、プログラマなどのIT系職種、回路設計、機械設計、生産技術などメーカーで活躍する職種、施工管理など建設・建築系業界で活躍する職種などが含まれる。
1位は日本アイ・ビー・エム(平均年収732万円)で、「成果を出していれば、それなりに評価される環境にある。実施したことはきちんと自分でまとめておき、上司に体系立てて報告できるスキルが重要」(プロジェクトマネージャー/30代前半男性/年収800万円/2015年度)、「業界のなかでも給与はそこそこ高いほうだと思います。査定制度は相対評価です。評価1が〇%で評価2が○%と割合が決まっています。ほぼ稼働率で評価されますので、基本的には公平だと思います」(システムコンサルタント/30代後半男性/年収940万円/2010年度)といった意見が聞かれた。
2位は三菱電機(平均年収686万円)で、「報酬としては、世間一般と比較した場合、良いほうではないかと思います。自分の所属部門では、年功序列の傾向が強いと思います。他の部門では、成果主義を忠実に実施してダイナミックに査定している部門もあるので、所属部門、管理者によるが結論かと」(社内SE/40代前半男性/年収980万円/2011年度)、「福利厚生制度などを利用すると、当初提示されていた年収よりアップする結果となり満足しています。また、入社すぐにもかかわらず、賞与のタイミングで、寸志ではあったが支給してもらえたのは良かった」(プロジェクトマネージャー/30代後半男性/年収750万円/2013年度)といった意見が聞かれた。
3位はパナソニック(平均年収684万円)で、「同年代よりは貰えていた印象がある。年齢を積むと、ある程度までは年収はあがり、世の中の平均値よりは高くもらえる」(ソフトウェア関連職/30代前半男性/年収500万円/2018年度)、「頑張れば年収800万円は30代で到達できる。なおかつ、福利厚生もしっかりしており、年収+100万円は実質支給されると考えられる。マネージャーに昇格できるのはごく一握りの人だが、上がれば1000万円の年収は軽く超えられるとのこと」(研究開発/20代後半男性/年収500万円/2014年度)といった意見が聞かれた。
以下、4位にエヌ・ティ・ティ・データ、5位にトヨタ自動車、6位にSCSK、7位にキヤノン、8位に東芝、9位に日立製作所、10位に富士通がランクインしている。