同調査は、既卒として就職活動中の20代男女を対象に、2018年9月28日~2019年3月31日の期間に実施され、593名から有効回答を得ている。
調査対象者に、既卒になった理由を尋ねたところ、36.1%が「学生時代に就職活動をしなかったため」と回答しており、その理由としては「自分のやりたいことがわからなかったため」「就職以外でやりたいことがあったため」(どちらも24.6%)が最多だった。
既卒となった理由として「学生時代に就職活動をしたが、内定を獲得できなかったため」と回答した人に、内定を獲得できなかったのはなぜだと思うかを尋ねた質問では、「自己分析が不足していた」(28.7%)がもっとも多く、以下「選考社数が少なかったため」(18.0%)、「業界や職種を絞り過ぎてしまったため」(13.1%)などがある。
同じく既卒となった理由として「学生時代に内定を獲得したが、辞退したため」と回答した人に、内定を辞退した理由を尋ねたところ、「親や周囲の方から反対されたため」(27.6%)が最多となっている。
現在の就職活動で不安に感じていることの上位3つを挙げてもらう質問では、「やりたい仕事、自分に向いている仕事がわからない」を1位に挙げた人がもっとも多く、「書類の書き方や面接が不安」を1~3位に挙げた人も多かった。
調査時点での就職活動の状況としては、91.5%が「現在の就職活動に苦戦している」と回答している。
就職活動で大切にしていることの上位3つを挙げてもらう質問では、仕事内容よりも勤務地や休日の多さ(土日休みなど)、ワークライフバランスといった、働く環境や働き方を重視している人が多かった。
一方で、会社の規模の大きさや知名度、キャリアアップなどは優先度が低く、仕事以外のプライベートを重視する傾向がうかがえる。