エルキャリは、会計士・税理士・経理・人事などの管理系職種のフリーランス紹介サービスを開始したことを、7月1日に発表した。
同社がフリーランスの会計・税務プロフェッショナルや管理系人材の紹介サービスを始めた背景には、会計士や税理士、経理、人事等の管理系人材の働き方も多様化していることに加え、コロナ禍の影響により企業側でも新しく柔軟な労働力を求めていることがある。
特に、複雑な会計処理が発生するケースや決算時期、IPO準備に伴い内部統制強化などで専門家の知見が必要とされるケースでは、正社員で採用するほどではないが、一時的にプロジェクトに入って指導してもらいたいといった需要も多く、フリーランスを求めるケースが増えているという。また、働き方が柔軟になったが故に人事・労務周りの整備を進める企業も増えており、体制構築に向けてこうした分野における知見を持った人材を求めてフリーランスを活用するケースも多い。
フリーランスを活用する例として、同社では次のようなことを挙げている。
- IPO準備中だったが事情によりCFOが退職してしまったため、後任が見つかるまでの間スポットでCFO業務を依頼。
- 企業の拡大フェーズにおいて経理部門を始めとする管理体制の強化・業務プロセスの見直しが必要となり、管理部門体制強化に強い専門家にコンサルティングを依頼。
- ITベンチャー企業において、税務顧問をお願いしている税理士がITやWeb業界に関する知見がほとんどなく、有用なアドバイスがもらえなかったことから、スタートアップやITに強い税務顧問を変更。
- 決算にあたって経理部門の人的リソースの不足を補うため、スポットでフリーランスに支援に入ってもらった。
- 経理マネージャーが退職し、一時的に経理業務全体を見れる人員が不足してしまったことから、後任が見つかるまでの間、経験豊富なフリーランスの経理の方に業務管理を行ってもらうとともに、社内スタッフの教育まで行ってもらった。
- 人事制度構築にあたり、社内に知見のあるスタッフが少なかったことから経験豊富なフリーランスの方に業務に入ってもらい、各種制度構築から人事・労務部門の業務フロー全般の見直しを行った。
- 決算にあたって経理部門の人的リソースの不足を補うため、スポットでフリーランスに支援に入ってもらった。
なお、フリーランス人材の紹介料金については、成功報酬型の料金体系をとっているため、採用に成功しなければ費用はかからない。採用に成功した場合、1人当たり10万円~。ただし、正社員を採用するケースでは料金体系が異なる。