ソラストは7月9日より、医療事務スタッフの欠勤や休職などで急遽人手が足りなくなった医療機関(主にクリニック)に対して、スタッフを迅速に派遣するサービスを開始した。
同サービスは、医事会計ソフト「日医標準レセプトソフト[1]」(以下、日レセ)を導入している医療機関が対象。日レセの操作をはじめ、医療事務の知識と実務、院内コミュニケーションなどの専門知識とスキルを併せ持ったスタッフを要望に応じて派遣するもの。大至急や、半日・1日・1週間といった超短期など、医療機関のニーズに幅広く対応する。派遣エリアは東京23区(主要都市へ順次拡大予定)。
即戦力になるスタッフを養成するため、社内に日レセを導入した「模擬クリニック」を開設。日レセの操作トレーニングのほか、実際の職場と同様に患者・医者・看護師役などを配置し、リアルなロールプレイング形式のトレーニングを行っている。
トレーニングは、主に医療機関に勤務経験のあるソラストの社員を対象に、1クラスあたり5~10人程度の少人数で実施する。トレーニング期間は2週間~1か月程度。トレーニング修了後、試験に合格した受講者には認定証が付与される。模擬クリニックは、新入社員の研修や「医師事務作業補助」「看護補助」などのトレーニングスペースとしても活用される予定。
同社では、育児や介護、年休の取得義務など、多様な働き方が求められる今日、人材派遣サービスを通じて、医療機関で従事する人々の働き方改革の実現を推進するとともに、医療機関の人材にまつわる様々な課題の改善・解決と質の向上に寄与しつつ、働く人のキャリア支援も目指すと述べている。
注
[1]: 医療現場のIT化を推進する日本医師会が提供しているレセプトコンピュータ(レセコン)ソフト。現在国内のレセコンは、日レセを含む上位数社で全国シェアの大半を占めている。