KDDIは、日常的に社員の心身の変化を把握し、心身の不調につながる予兆を早期に察知・フォローするため、HRテクノロジーを活用したストレス分析「AI社員健康管理」を9月10日から全社員約1万2000名へ提供開始する。
KDDIは、これまでも心身不調の予兆のある社員を本人から申告のない段階でも発見し、医療職や所属長と連携の上フォローしていくため、全社員を対象とし、ストレスチェックを年に1回行ってきた。また、残業時間やストレスチェック結果などのデータを用いた「AIによる不調予兆者検知」および「社内カウンセラー面談」を年に2回実施している。この取り組みでは、心身不調の予兆がある社員をいかに早く発見できるかが重要だが、年に2回の状況把握ではリアルタイム性が低く、予兆を見逃してしまう可能性があった。
この課題を解決するために、KDDIはAI社員健康管理を導入。AI社員健康管理では、社員が業務用スマートフォンで「最近、よく眠れていますか?」など健康に関わるさまざまな質問に、1日1問、回答する。そういった日々の回答が蓄積されることで、心身の変化を可視化することができる。また、AIを用いて蓄積された回答データを分析し、各設問と心身不調の予兆との相関性やストレス度合いを明らかにし、不調予兆者を検知する。これにより、社員の心身不調の予兆をより早期に発見し、より迅速なフォローが可能になる。
KDDIは、社員が幸せで活力ある企業であり続けるためには、社員の健康が重要な経営課題と捉え、企業理念「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します」のもと、2018年4月1日から、社員一人ひとりの健康を組織で支える健康経営を推進している。また、これからも事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み続けるという決意をこめ、2030年を見据えたKDDIのSDGs「KDDI Sustainable Action~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」を策定した。