YOUTRUSTは、YOUTRUSTユーザーを対象に「副業に関する実態調査」を実施。そのうち副業経験者の「副業先の企業への転職意欲」に関する結果を報告した。調査期間は2020年9月23日〜10月2日で、有効回答数は235。
副業経験者のうち、「今後機会があれば、副業先の企業に転職することも視野に入れていますか?」という質問に対して「はい」と回答した人は全体の35.3%を占め、「既に副業先の企業に転職した」と回答した人も2%いた。2つの回答を足し合わせると37.3%と約4割にのぼり、副業経験者の多くが副業先への転職を視野に入れていることが分かった。
ユーザーの生声
- 元々魅力を感じていて、副業で働いてみてやはり業務内容や組織のカルチャーが気に入ったから。(30代デザイナー)
- ゼロから関係性を作らなくて良いため。(20代エンジニア)
- 通常の採用面接よりズレが少ないため。(30代企画マーケティング)
- いきなり転職するより安心感がある。(20代デザイナー)
今の副業先を選んだ理由としては、「自分のスキルを活かせると思ったから」が56.9%、次いで「自分のスキルアップにつながると思ったから」が49.7%と、自分のスキル面を重視している回答が多く見られた。
一方で「その会社に転職したいと思っていたから」と答えた人は2%と少なく、現在「副業先の企業に転職する可能性がある」と考えている人の多くは、実際に副業を始めてからその企業への転職も検討するようになったことがうかがえる。
今回の調査結果についてYOUTRUSTでは次のように考察している。
「『副業先の企業への転職を視野に入れている』と回答した人が全体の約4割に及ぶというのは予想以上に多い結果であった。副業を実際に経験することでその企業への転職を検討し始める人が多いことから、最初に副業で参加してもらうというのは企業にとって有効な採用方法の一つになってきていると考えられる。
一方で、本業先の企業からすると、社員とより密なコミュニケーションをとり、働き続けたいと思わせる施策を講じる必要が出てきたとも言えるだろう。『人材採用』『社員の離職防止・エンゲージメント向上』『人材育成』など副業導入による本業先への効果も、幅広くかつポジティブに出ている。副業が企業・社員に与える影響を考慮した制度設計が検討され、各社の副業容認・受け入れが進んでいくことを期待したい」(YOUTRUST)