合格者は、本日の12時より、IPAのWebサイトで発表されている。
今回2回目の実施を迎えた情報セキュリティマネジメント試験は、応募者数が22,186名、受験者数が18,630名、合格者数が13,105名。受験者数は前回の17,959人から微増したものの、合格率は70.3%と前回試験の88.0%よりも18%ほど下がった。いぜん高くはあるが、試験問題の内容・難易度に一定の調整が働いたことがうかがえる。一方、基本情報技術者試験は、応募者数が75,095名、受験者数が55,815名、合格者数が13,173名で、合格率は23.6%だった。前年度春期と比較して、応募者数は2.6%増だったが、合格率は23.6%と下がっている。
興味深いのは、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報処理技術者試験とも、IT系企業に勤務する受験者より、非IT系企業に勤務する受験者のほうが合格率が高いこと。例えば、情報セキュリティマネジメント試験の合格率は、IT系企業の71.5%に対し、非IT系企業は78.2%だった。ただし、受験者数はIT系企業のほうが多い(7,870名と5,777名)。日常業務とは関わりの少ない分野の試験をわざわざ受験する人のほうが、合格する必要性や目的が明確なのかもしれない。
また、情報セキュリティマネジメント試験合格者の平均年齢は39.2歳。前回の40.1歳からわずかだが下がった。統計情報(PDF)を見ても、若い層とベテラン層にそれぞれ山があるわけではなく、40歳に向かっておだやかに受験者数が増えている。36~44歳がボリュームゾーンで、50代での受験も多い。受験者の年齢がいぜんとして高いのは、IT系、非IT系を問わず情報セキュリティの確保や管理はマネジメントに近い人たちの役割となっているからだろうか。そもそも、セキュリティ人材自体、世界的に高齢化が進んでいるとも聞く。
なお、最年少合格者は13歳、最年長合格者は74歳と、前回の試験の最年少、最年長を共に更新している。
その他、応募者数・受験者数・合格者数などの詳しい情報は、IPAのWebサイトで確認できる。