職業教育・キャリア教育財団が主催するJ検は、「情報」を扱う人材に必要とされる能力を「情報システム試験(創る)」「情報活用試験(使う)」「情報デザイン試験(伝える)」の3つの独立した体系に分け、それぞれの区分で行われる文部科学省後援の検定試験。
試験はCBT方式が採用されており、ペーパー方式は団体受検のみで実施されている。CBT方式の実施会場は、こちらから確認できる。また、ペーパー方式に情報デザイン試験は用意されていない。各試験の過去問と解答は、こちら に用意されているので、必要に応じて確認してみてほしい。
それぞれの区分の科目と受験要綱は次のとおり。なお、CBT方式の受験料には、別途施設利用料が700円(税込み)必要になるので、注意してほしい。
情報システム試験
情報処理能力を総合的に評価するための試験。試験科目には「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキルの3つがあり、「基本スキル」と「システムデザインスキル」に合格した人はシステムエンジニア認定、「基本スキル」と「プログラミングスキル」に合格した人はプログラマ認定が交付される。IPAが実施する情報処理技術者試験の登竜門として使うのもよいだろう。
- 【受験料(税込み】
- 基本スキル:3500円
- プログラミングスキル:3000円
- システムデザインスキル:3000円
- 【試験時間と合格点/配点】
- プログラミングスキル:10:10〜11:40、65/100
- 基本スキル:13:10〜14:10、65/100
- システムデザインスキル:14:30〜16:10、65/100
- ※試験時間には10分間の説明時間を含む
情報活用試験
情報利活用能力を総合的に評価する試験。試験科目には1級、2級、3級の3つがあり、情報やパソコンの利用者に求められる能力を「情報活用能力」として体系化させ、情報リテラシーに対するスタンダードな評価基準を策定した内容になっている。どの級においても、情報モラルやセキュリティを主題要素としており、情報を「使う」能力を測るガイドラインとしても活用できるという。
- 【受験料(税込み)】
- 3級:3000円
- 2級:4000円
- 1級:4500円
- 【試験時間と合格点/配点】
- 3級:10:00〜10:50、70/100
- 2級:11:05〜12:15、65/100
- 1級:13:20〜14:30、65/100
- ※試験時間には10分間の説明時間を含む
情報デザイン試験
社会で働き始める人に必要とされる、情報を受け取り、伝える能力を総合的に評価する試験。試験科目には「初級」と「上級」の2種類がある。情報の収集をはじめ、分析力や理論力、表現力、説得力など、コミュニケーションスキルに対し評価基準を策定した内容になっている。なお、情報デザイン試験はCBT方式のみで行われ、ペーパー試験は用意されていない。
- 【受検料(税込み)】
- 初級:4000円
- 上級:4500円
- 【試験時間と合格点/配点】
- 初級:60分、60/100
- 上級:60分、60/100