周囲も自分も気づけない「サイレントうつ」
「サイレントうつ」という言葉を聞いたことがありますか。「テレワークうつは聞いたことがあるけど、『サイレントうつ』ってなんだろう」という方に向けて、本稿では、その原因と予防策について私の体験談も踏まえながらお伝えします。
テレワークという働き方には「場所や時間に縛られず働ける」「通期時間がないのでストレスが減る」など、さまざまなメリットがあります。しかし、それと同時にテレワークならではの心身への不調も出ることがあるのです。アイ・タップが実施したアンケートでは「リモートワーク前と後での健康面の変化はありましたか」という質問に対し、52.17%の方が「悪い」と回答しています。
私自身も身体的な面でいえば、頚椎椎間板ヘルニアや前髪が薄くなってしまったなどの目に見えた不調がありました。
テレワークはこうした身体面だけでなく、目に見えないメンタル面の不調も引き起こすことがあります。その一つがサイレントうつです。サイレントうつはテレワークという周囲に人が少ない状態で起き、周囲の人も自分もなかなか気づかないという特徴があります。
「在宅で仕事をすることで、長時間勤務になった」
「誰ともコミュニケーションをとらず、孤独感を感じている」
「仕事による極度のストレス」
「新型コロナウィルスを過敏に意識することによるストレス」
「突然のニューノーマルへの移行によって心がついてこない」
といった心理・環境がサイレントうつを引き起こします。