仕上げの例題
では、ここまでのコマンドの復習を兼ねて、次の5つの例題を解いてみましょう。
問1
パッケージ名が「sample」というパッケージをインストールする際のコマンドを、rpm
コマンドとyum
コマンドの2通りで記述してください。
問2
パッケージ名が「sample」というパッケージをアンインストールする際のコマンドを、rpm
コマンドとyum
コマンドの2通りで記述してください。
問3
インストール済みのパッケージ一覧を表示する際のコマンドを、rpm
コマンドとyum
コマンドの2通りで記述してください。
問4
パッケージ名が「sample」というパッケージの情報を表示するコマンドを、rpm
コマンドとyum
コマンドの2通りで記述してください。
問5
rpm
コマンドで、依存関係を無視して「sample-1.1.2-11.el7.x86_64.rpm」パッケージをインストールする際のコマンドを記述してください。
例題の解答
「sample」パッケージに任意のパッケージ名を入れて、実際に試してみるのがよいと思います。
問1の正解
# rpm -ivh sample
# yum install sample
問2の正解
# rpm -e sample
# yum remove sample
問3の正解
# rpm -qa
# yum list installed
問4の正解
# rpm -qi sample
# yum info sample
問5の正解
# rpm -ivh --nodeps sample-1.1.2-11.el7.x86_64.rpm
まとめ
いかがでしたでしょうか。パッケージ管理ツールは、実際に使ってみることがとても重要です。また、インストールしたパッケージを実際に起動したり設定を変えてみたりすることで、理解はさらに深まります。ただし、LPIC試験対策においては、そこまで深く見ていく必要はありません。さらっと設定ファイルを覗いてみる程度で十分でしょう。
次回は、今回触れることができなかったDebian系のパッケージ管理ツールについて説明します。次回までに、UbuntuなどのDebian系のディストリビューションをお手元のPCにインストールしてお待ちください。