日本能率協会マネジメントセンターは、立教大学経営学部の中原淳教授・田中聡助教との共同開発により、多様化時代の最強チームのつくり方を学ぶ「チームワーキング[1]研修」を9月にリリースし、10月18日に研修の詳細をサイトに公開した。
現代の経営環境は、変化スピードの加速や働く人・働き方の多様化、テレワークの増加などにより複雑性が増し、これまで以上に「チームを効果的に動かす力」が求められるようになっている。
同コースは、映像学習、複数回のオンライン双方向研修、職場実践を組み合わせ、約半年間にわたり、マネージャー層に伴走する研修。研修の前後で、職場チームの状態を測定し、研修および職場実践を通じた改善状況ができ、研修効果測定も可能だという。
同研修の特徴は以下のとおり。
1. 人材開発・組織開発の専門家との共同開発
共同開発者:立教大学経営学部 中原淳教授、立教大学経営学部 田中聡助教
2. ニッポンのチームのデータをもとに開発
チームに関するこれまでの代表的な理論の多くは欧米で生まれた。しかし、チームのありようやコミュニケーションの様式は、文化や社会的状況と密接に関係する。同研修はニッポンのデータを用いることにこだわり、立教大学経営学部ビジネス・リーダーシップ・プログラム[2]におけるニッポンのチーム活動のデータを活用して開発された。
3. 研修での学びを実践へと促す設計
同研修は、1か月に1回のペースで合計3回実施される。毎回の研修後には、「復習テストへの回答」「職場メンバーとの復習映像の視聴」「職場メンバーへのアクションプランの宣言と実践」などを通して、チーム全体で職場実践に取り組み、学習内容の定着を図る。
注
[1]: チームのメンバー一人ひとりが、変化するチームの全体像を捉えながら前進させていく、ダイナミックなチームのありようのこと。
[2]: 立教大学経営学部ビジネス・リーダーシップ・プログラムでは、国内企業のリアルな経営課題にチームで取り組んでいる。