Be&Doは、人的資本経営の指標となる心理的資本を測定できる診断ツール「HEROIC(ヒロイック)」のβ版を、4月1日にリリース。併せて、当面の期間(1年以上を予定)は利用希望の事業会社を対象に、無償提供を行うと発表した。
同サービス上で行われる心理的資本診断は、心理的資本の測定尺度となる24問の質問票と業績感、チーム状態などの質問を加えた31問で構成されている。質問票は、大阪大学大学院経済学研究科教授 開本浩矢氏の監修により、同社が独自開発したものだという。診断と結果の管理は、同社が利用契約を結んだ企業に発行する専用のURLにて行える。
受検者は、Web上より指定のURLにログインして個人認証を行った上で、同サービスを受検できる。受検後は、心理的資本の状態や変化を可視化できるとともに、画面上にて心理的資本の状態によるフィードバックコメントや、おすすめのアクションが表示される。
管理担当者は、個人別、組織別、年齢別、職種別、役職別、勤続年数別などの分類ごとに、心理的資本の状態や変化を管理画面から確認できる。
なお、同サービスに蓄積したデータは、特定の個人を識別できない統計データとして公開を予定。今後の開発では、他の業種、職種、役職、勤続年数などとの比較データを搭載し、診断結果の組織人材の状況から、業績にどう影響を及ぼすかなどの予測情報の提供を予定していると、同社は述べている。
無償提供の条件は以下のとおり。
- 対象:自社の従業員を対象に心理的資本診断を実施したい事業会社
- 無償提供の想定期間:2022年4月1日~2023年3月31日(予定)※その後、有償化未定
- 利用人数:特に制限なし
- 申し込み方法:専用フォームからの申し込み、またはBe&Doスタッフへの問い合わせ
また、利用企業の要望に応じ、有償で業績データや他のサーベイ結果との関連分析など、分析レポートも受け付けているという。
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