Hajimariは、同社が運営するHR Universityにて、「管理職のマネジメントの課題」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査方法:リサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年4月13日〜4月14日
- 有効回答:5人以上の部下がいるマネジメント層(役員相当、部長相当、課長相当、係長・課長補佐相当)101名
管理職の83.1%が、「マネジメント」が難しくなっていると回答
「Q1.あなたは現在、『マネジメント』は難しくなっていると思いますか。」(n=101)と質問したところ、「非常にそう思う」が43.5%、「ややそう思う」が39.6%となった。
マネジメント難化の理由、「リモートワーク/遠隔でのマネジメントの必要があるから」が47.6%で最多
Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「Q2.『マネジメント』が難しくなっていると思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=84)と質問したところ、下記の結果となった。
Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q3.Q2で回答した以外に、『マネジメント』が難しくなっていると思う理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=82)と質問したところ、「多様な働き方があり、意思統一させて働くことが難しい」や「飲み会や食事会などオフサイトのコミュニケーションが取りにくい」など58の回答を得られた。
マネジメントの課題、「メンバー育成」が49.5%、「キャリア開発」が44.6%
「Q4.あなたが今感じている、マネジメントの課題を教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、下記の結果となった。
また、自由回答では、「具体的な指示や教育を遠隔で行うことの難しさ」や「評価が優や良では無く、可の評価となってしまい、褒めにくくなった」など61の回答を得られた。
93.6%がマネジメントの課題は「人事の領域とも重なる」と実感するも、約3人に1人が、「マネジメント」について体系的に学んだ経験なし
Q4で「特にない/答えられない」以外を回答した人に、「Q6.あなたが感じるマネジメントの課題は『人事』の領域とも重なると思いますか。」(n=94)と質問したところ、「ほとんどが重なると思う」「一部重なると思う」が90%以上を占めた。
「Q7.あなたは『マネジメント』について体系的(・網羅的)に学んだことはありますか。」(n=101)と質問したところ、約3分の1は「全くない」という回答だった。
マネジメントにおいて、83.2%が「人事の知識・ノウハウ」は必要と回答
「Q8.ガバナンスやコンプライアンス意識の高まりから、マネジメントにおいて労務知識など、人事の知識・ノウハウは必要だと思いますか。」(n=101)と質問したところ、「非常にそう思う」「ややそう思う」が合わせて83.2%となった。
Q8で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「Q9.労務知識以外に人事の知識・ノウハウで必要だと思うことを自由に教えてください。(自由回答)」(n=84)と質問したところ、「ハラスメント、メンタルヘルス」や「他社の人事の知識やノウハウ」など50の回答を得られた。
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