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50〜70代の58.3%が働く意欲・必要性があると回答、一方で9割以上に不安や課題―Indeed調べ

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 Indeed Japan(Indeed)は、10月の「高年齢者就業支援月間」を前に、「シニア世代の就業」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。

 調査の概要と結果は以下のとおり。

  • 調査対象:50代~70代、各世代の男女各300名(計1800名)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2022年9月7日~9月8日

50〜70代の58.3%がシニア期も「働きたい」もしくは「働く必要がある」と感じている

 シニア期に働きたいかどうかを尋ねたところ、全体の58.3%が「働きたい」もしくは「働く必要がある」と回答した。年代別に見ると、50代は75.5%と非常に高く、60代で58.3%、70代で41.0%と年代が上がるほど下がった。50代のシニア期の就業への意欲や必要性の認識の高さが明らかとなった。

図1
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 また、現在就業している人(802名)を対象に見ると、シニア期も「働きたい」もしくは「働く必要がある」と回答した人は、全体の89.7%に上った。雇用形態別に確認すると、正社員などでは88.4%、非正規社員などでは90.6%、自営業などでは90.3%と、いずれの層においても非常に大きな割合となった。特に自営業などで「働きたいし、働く必要もある」と答えた人は53.9%と半数を超え、意欲も必要性も高い傾向がみられた。

図2
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約6割がアンコールキャリアに興味あり

 シニア期に働くときの価値観を尋ねたところ、「収入よりもやりがいや社会貢献を重視した仕事をした方が良い」と考える人は全体の58.0%に上った。働く意欲や必要性を感じている人(1049名)においては、60.2%が該当する。昨今、人生の後半に、自分の興味に関連した意義のある仕事や社会に良い影響を与えられるやりがいのある新しい仕事につく「アンコールキャリア」が注目を集めているが、このアンコールキャリアに興味を持つ人が約6割に上ることが示唆される。

図3
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 アンコールキャリアへの興味は、年代別に見ると50代で49.5%、60代で56.8%、70代で67.7%と、年代が上がるほど高まることも分かった。シニア期の働き方において、やりがいや社会貢献といった観点が今後ますます重要になってくるといえそうだ。

図4
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シニア期も働く意欲・必要性がある人のうち、92.7%が働くことについて不安や課題を抱えている

 シニア期に働くことに対して不安や課題を感じている50~70代の人は、非常に多いことが明らかとなった。働く意欲や必要性がある人の中で、何らかの不安や課題がある人の割合は92.7%に上った。

図5
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 また、不安や課題の内容を尋ねたところ、上位に挙がったものは「健康状態が維持できるか」(59.6%)、「働くための気力を維持できるか」(38.5%)、「肉体労働に耐えられるか」(28.1%)となった。精神的・肉体的な健康や意欲の維持に不安を感じる方が多いようだ。

表1
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55.9%が、シニア期の働き方について具体的に検討・行動を始めている

 50~70代で、すでにシニア期に働くことを見据えて検討や行動を開始している人は、全体の55.9%に上った。

 いつからシニア期の働き方の検討や行動を始めたのかを尋ねたところ、60代に入ってから検討を始めた人が33.0%であることが分かった。3人に1人は、実際に自身がシニア期に入ってから、働き方の検討を始めていることが分かる。5歳刻みで見てみると、最も多かったのは「55歳~59歳」(31.0%)、次いで「50歳~54歳」(23.9%)、「60歳~64歳」(22.9%)となった。

図7
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シニア期も働く意欲・必要性がある人のうち、22.6%は働き方について具体的に検討していない

 一方で、シニア期も働く意欲・必要性がありながらも、その働き方について具体的に検討していない人が22.6%いた。

図8
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 その理由として最も多く挙げられたのは、「年齢が理由で仕事が見つからなさそうだから」(35.9%)だった。次いで、「考えてもどうなるものでもないから」(21.1%)、「考える必要がない(現在の状況で問題がない)」(16.0%)となった。約4割が自分自身の年齢を理由に、シニア期の働き方を考えることに前向きになれていないことが見て取れる。

 また、年代別に見ると、同様に「年齢が理由で仕事が見つからなさそうだから」が最も多く、年代が上がるにつれて割合も大きくなった。50代のみ「まだ先のこと/今考えることでもないから」が上位3位以内に挙がったが、検討していない理由は概ね共通していることがうかがえる。

表2
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19.1%がセカンドキャリアを開始 10.8%は、アンコールキャリアを歩んでいる

 シニア期に働くことを見据えて行動し、現在就業している人(以下、セカンドキャリア実践者)は、全体の19.1%だった。年代別では、50代が15.3%、60代が29.8%、70代が12.0%と、セカンドキャリアを実践している人の割合は60代が最も多い結果となった。

図9
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 また、セカンドキャリア実践者に「今の仕事にやりがいを感じているかどうか」を聞いたところ、56.8%が「そう思う」もしくは「ややそう思う」と回答した。これは、全体の10.8%にあたる。セカンドキャリア実践者の6割弱(50~70代の約1割)が現在の仕事にやりがいを感じており、アンコールキャリアを歩んでいる傾向がうかがえる。

図10
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これからシニア期の働き方を考える人は「自分のスキル・能力を整理しておいた方が良い」

 最後に、セカンドキャリア実践者に、これからシニア期の働き方を考える人へのアドバイスを聞いた。上位3位に挙がったのは、「自分のスキル・能力を整理しておいた方が良い」(32.7%)、「60歳以降のお金の問題について詳しく知っておいた方が良い」(31.5%)、「早いうちから考え始めた方が良い」(28.9%)となった。この結果から、シニア期の働き方を考える上では、まず早いうちから考え始めること、そして自分のスキル・能力を整理することが大切であると分かった。

表3
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労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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