キャリアデザインセンターは、同社が運営する転職サイト「女の転職type」にて、「職場の人間関係」について調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2022年11月1日~11月13日
- 有効回答数:749名
- 調査対象:「女の転職type」会員
- 調査方法:Web上でのアンケート
Q1.職場の人間関係は何点?
現在の職場の人間関係に点数をつけるなら何点かを尋ねると、「70~89点」が38.5%で最も多く、平均は62.0点だった。合格ラインである70点を上回った人は46.1%で、不合格である69点以下は53.9%とやや不合格が多い結果となった。

Q2.職場の人間関係で、不満を感じる相手は誰?
職場の人間関係で、不満を感じる相手については、1位が「上司」で57.0%、2位が「先輩」で27.2%、3位が「同僚」で25.2%となり、上司が突出した。その他のコメントとしては、「人事」「会長」「パート」などがあった。「不満を感じる相手はいない」と回答した人は13.1%で、約9割の人が職場に不満を感じる相手がいる、という結果になった。

Q3.Q2で選んだ相手に対して、どんな不満を感じる?
Q2で選んだ相手に対して、どのような不満を感じるかについては、1位が「信頼できない」で52.3%、2位が「尊敬できない」49.8%、3位が「価値観・性格が合わない」48.8%だった。その他のコメントとしては、「常にため息をついており、不機嫌」「男尊女卑の傾向がある」「親会社からの腰掛け異動で、会社を長期的に成長させるビジョンがない」などが挙げられた。

Q4.職場で「出会えてよかった」と思える相手はいる?
職場において、これまで「出会えてよかった」と思える相手はいるかどうかを尋ねると、1位は「同僚」で54.9%、2位は「先輩」で46.9%、3位は「上司」で40.2%となった。「出会えてよかったと思える相手はいない」は10.1%で、約9割の人が出会えてよかったと思える相手がいるという結果となった。

また、「不満を感じる相手」と「出会えてよかった相手」を比較してみると、「同僚」や「先輩」「後輩」は、「出会えてよかった相手」としての回答数が「不満を感じる相手」の約2倍となっており、逆に「上司」や「社長」は半減する結果となった。近い立場で気持ちを共有できる相手か、そうでないか、でこのギャップが生まれていそうだ。

Q5.「出会えてよかった」と思える理由は?
Q4で選んだ相手に対して、「出会えてよかった」と思える理由について尋ねると、1位は「信頼できる」で69.7%、2位は「尊敬できる」で59.8%、3位は「仕事ができる」で56.5%となった。その他のコメントとしては、「辛い時に支えあえる」「こんな生き方もあるんだと知れた」「配偶者になった」などが挙げられた。

Q6.人間関係がきっかけで転職を考えたことある?
人間関係がきっかけで転職を考えたことはあるかについては、「ある(実際に転職した)」が最も多く48.9%で、「ある(実際に転職はしていない)」29.5%を含めると78.4%にも上った。

Q7.転職して人間関係の不満は改善した?
Q6で「ある(実際に転職した)」と回答した人に、転職して人間関係の不満は改善したかどうかを尋ねると、「やや改善した」が最も多く38.0%で、「かなり改善した」32.1%を含めると70.1%の人が改善している。「あまり改善しなかった」「まったく改善しなかった」人は15.8%で、多くの人が転職で人間関係が良くなっていることが分かる。

Q8.改善しなかった理由は何?
Q7で「改善しなかった」と回答した人に、改善しなかった理由を尋ねると、「実際に働いてみないと分からないことだった」が最も多く79.0%だった。次いで「相性が悪かった」40.3%、「運が悪かった」32.3%となった。

Q9.職場の人間関係を円滑にするために努力していることは?
職場の人間関係を円滑にするために努力していることは、1位が「こまめに報告、連絡、相談する」で88.1%、2位が「積極的にコミュニケーションを取る」で83.6%、3位が「相手の立場になって考える」で82.8%となり、大多数の人が努力していることが分かった。その他のコメントとしては、「とにかく笑顔」「悪口を言わない、悪口に同調しない」「職場の愚痴はプライベートで吐き出す」などが挙げられた。多くの人が職場では仕事以外に、人間関係においても気を配っている様子が見て取れる結果となった。

なお、同調査の結果データは、女の転職typeのWebサイトで確認できる。
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