モバイルシステム技術検定は、IT関連業務に従事している人やモバイルシステムの業務に携わる人を対象にし、モバイル分野やIT分野の広い知識を習得していることを認定する制度。IEEE(米国電気電子学会)と2011年から高度技術者育成で提携している、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(以下、MCPC)が実施する検定資格になる。
資格体系は、上「モバイルシステム技術1級」と「モバイルシステム技術2級」の2段階があり、さらにエントリー向けの下位資格「モバイル技術基礎検定」「スマートフォン・モバイル実務検定」、上位資格「シニアモバイルシステムコンサルタント(SMC)」がある。
2級検定試験の試験問題はマークシート形式で100問が出題され、試験時間は100分、合格ラインは公開されていない。また、受検資格は特に定められておらず、誰でも申し込み可能。
2級検定試験の合格者における知識レベルは、SE技術関連業務1〜3年程度、営業3〜4年程度で、モバイルシステムを構成するワイヤレス通信ネットワーク、モバイル端末(ハード、ソフト)モバイルコンテンツとサービス、セキュリティなどのモバイル関連技術の概要を理解していることが想定されている。想定されるITスキルは、基本情報技術者(初級システムアドミニストレーター)取得者。
1級検定試験は科目合格制を採用している。1級取得には、「ネットワーク」「端末・アプリケーション」「モバイルシステム」の3科目すべてに合格する必要があり、3科目一括または単科目(1科目または2科目)の申し込みが可能。それぞれの科目の試験問題はマークシート36問+筆記2問で構成されている。試験時間は1科目60分。受検資格は、2級に合格していること。
1級検定試験の合格者における知識レベルは、SE関連業務4年以上、営業6年以上で、モバイルシステムを構成する要素について十分理解し、モバイルシステムの適応業務の内容分析や最適システム/システム改善計画を提示でき、運用の指導を行うのに必要な知識を得ていること。想定されるITスキルは、アプリケーションエンジニア、テクニカルエンジニア(ネットワーク)、ITストラテジスト試験(上級システムアドミニストレータ)取得者相当。
試験の開催概要は次のとおり。
実施日 | 2017年5月27日(土) |
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実施時間 |
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開催場所 | 東京、横浜、名古屋、大阪、札幌、仙台、さいたま、金沢、広島、高松、福岡 (1級は東京、横浜、名古屋、大阪のみ) |
受検料 |
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申し込み期間 | 2017年3月10日(金)〜4月28日(金) |
試験申し込み | こちらから(個人申し込みの場合) |
なお、ITコーディネータ有資格者の場合は、MCPC認定教育機関が行う2級講習を受講し、受講修了者申請を行うことで、2級取得者として認定される。また、1級受検時は、「モバイルシステム」の科目試験が免除され、2科目合格で1級を取得可能。そのほか、受検料の割り引きなどもある。くわしくはこちらを確認していただきたい。