ミイダスは、「採用面接で活躍人材を見抜ける人/見抜けない人の比較調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査方法:リサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年12月28日〜2023年1月4日
- 有効回答数:1. 活躍人材を見抜ける(上位10%以上の成果をあげていたり、トップセールスやMVP、社内賞の経験がある人材を多く採用している)採用担当者110名、2. 活躍人材を見抜けない(上記人材をあまり採用できていない)採用担当者106名
採用面接時、活躍人材を見抜ける人は「性格や価値観」、活躍人材を見抜けない人は「これまでの学歴や社歴での経験やスキル」をチェック
「Q1.あなたが採用面接時に、質問している項目を教えてください(複数回答)」と質問したところ、活躍人材を見抜ける人(n=110)は「性格や価値観」が79.1%、「これまでの学歴や社歴での経験やスキル」が67.3%、活躍人材を見抜けない人(n=106)は「これまでの学歴や社歴での経験やスキル」が71.7%、「性格や価値観」が66.0%となった。
活躍人材を見抜ける人の70.1%が、面接内で時間を使う項目は「性格や価値観」と回答
Q1で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q2.Q1で回答した中で、面接内で人材を見抜くために、特に時間を使って確認している項目について教えてください。(上位3つまで)」と質問したところ、活躍人材を見抜ける人(n=107)は「性格や価値観」が70.1%、「協調性」が61.7%、活躍人材を見抜けない人(n=103)は「性格や価値観」が56.3%、「協調性」が49.5%となった。
活躍人材を見抜ける人の90.1%が「入社時の人材配置や将来像をイメージした面接ができている」と回答、活躍人材を見抜けない人より28.8ポイント高い結果に
「Q3.あなたは、採用面接を行う上で、入社時の人材配置や将来像をイメージした面接ができていると思いますか。」と質問したところ、活躍人材を見抜ける人(n=110)は「非常にそう思う」が57.4%、「ややそう思う」が32.7%、活躍人材を見抜けない人(n=106)は「非常にそう思う」が12.2%、「ややそう思う」が49.1%だった。
活躍人材を見抜ける人の87.3%が「コンピテンシー」を把握した上で採用を実施、活躍人材を見抜けない人の約2倍の結果に
「Q4.あなたは、求職者の性格や価値観、行動特性などの『コンピテンシー』把握した上での採用ができていると思いますか。」と質問したところ、活躍人材を見抜ける人(n=110)は「非常にそう思う」が48.2%、「ややそう思う」が39.1%、活躍人材を見抜けない人(n=106)は「非常にそう思う」が4.8%、「ややそう思う」が38.7%となった。
採用担当者として重視する「コンピテンシー」、活躍人材を見抜ける・見抜けないにかかわらず「チームにうまく溶け込めること」が最多
Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「Q5.あなたが、採用担当者として重視している具体的な『コンピテンシー』について教えてください。(複数回答)」と質問したところ、活躍人材を見抜ける人(n=96)は「チームにうまく溶け込めること」が71.9%、「人当たりが良いこと」が63.5%、活躍人材を見抜けない人(n=46)は「チームにうまく溶け込めること」が63.0%、「状況適応力があること」が63.0%だった。
「コンピテンシー」の把握のため、活躍人材を見抜ける人の58.3%が「診断ツール」を利用
Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「Q6.『コンピテンシー』の把握において、具体的に取り入れている手法について教えてください。(複数回答)」と質問したところ、活躍人材を見抜ける人(n=96)は「診断ツールを利用している」が58.3%、「面接で、事前に設定した評価基準・質問項目に従い、決まった質問をして確認している」が57.3%、活躍人材を見抜けない人(n=46)は「面接で、事前に設定した評価基準・質問項目に従い、決まった質問をして確認している」が56.5%、「面接で、求職者に合わせて自由に質問をして確認している」が54.3%となった。
活躍人材を見抜けない人の「コンピテンシー」を把握した上での採用ができない理由、「面接だけでは見抜けない」が69.2%で最多
Q4で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した人に、「Q7.あなたが、求職者の『コンピテンシー』を把握した上での採用ができていない理由を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、活躍人材を見抜ける人(n=12)は「面接だけでは見抜けないと思うから」が66.7%、「判断基準の策定が困難だから」が41.7%、「診断を行うための工数が不足しているから」が41.7%、活躍人材を見抜けない人(n=52)は「面接だけでは見抜けないと思うから」が69.2%、「判断基準の策定が困難だから」が28.8%だった。
【関連記事】
・性格や価値観を分析できる「個人結果」機能を提供、配属先の決定や面接などで活用可能に―ミツカリ
・人事担当者の7割が採用面接は対面が好ましいと回答、オンライン選考は対面よりも入社後ミスマッチ多く―moovy調べ
・対話型AI面接サービス「SHaiN」の面接評価、候補者の特徴をよりくっきりと―タレントアンドアセスメント