リクルートの研究機関・就職みらい研究所は、「就職プロセス調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2024年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2024」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生3219人(内訳:大学生2476人、大学院生743人)
- 有効回答数:大学生990人、大学院生368人
- 調査実施期間:2023年2月1日~2月6日
前年に比べ複数内定取得学生の割合は減少、より多くの学生が内定を取得している様子
2月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は、19.9%(+6.4ポイント)だった。
内定率を地域別で見ると、「関東」が26.7%(+11.4ポイント)、「中部」が22.5%(+11.6ポイント)と前年から大幅に増加したが、「近畿」は16.7%(+5.0ポイント)、「その他地域」は7.6%(-5.9ポイント)と地域によって差があることが分かる。就職活動実施率は、「関東」「中部」「近畿」で90%前後、「その他地域」で81.2%となっている。
内定取得先企業の業種について、最も高いのは前年同様「情報通信業」で、「サービス業(他に分類されないもの)」「小売業」と続くが、いずれも前年に比べて割合は減少し、その分、他業種の割合が増えていることから、より幅広い業種から内定を得ている様子がうかがえる。
内定取得企業数の平均は1.43社で、前年の1.55社から微減。加えて、内定取得者のうち2社以上内定を取得した学生の割合は26.1%で、前年の34.5%に比べて減少しているが、前年に比べて就職内定率は高いことから、より多くの学生が内定を取得していると考えられる。
なお、同調査の詳細データは、同社のWebサイトで確認できる。
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